真夏は、セミの抜け殻を見ることがよくありますが、きれいにその形が残っているものも多いですよね。

当然体がないので形だけが残っています。

でも、セミの体を捕まえてみるとわかりますが、とくにセミのオスは柔らかく実際中を見ると空洞になっているようなんですね。

空洞なのに、なぜあれだけの鳴き声を出せるのか、ここでは、セミのオスの体の空洞と鳴き声を中心に調べました。

セミ オス 腹 鳴く 空洞

オスが鳴くときは空洞のお腹で反響させている!

セミのオスのお腹の中は、ほとんどが空洞になっています。

オスは、胸の振動板を震わせることで鳴きますが、この空洞のお腹で鳴き声を反響させて、大きな鳴き声をあげているようです。

オスの体の中がまったくの空洞といっても、オスには、腹腔内に筋肉があり発音筋と発音膜、そして共鳴室があります。

セミの体自体は、もともとは外骨格になるので、体の内部は筋肉のようです。

この共鳴室は、オスの体の中の大きな部分を占めていて、お腹の中では空洞に見える種類のセミもいるようです。

当然、オスなので子孫を残すという使命もありますが、オスとしての機能部分も体にはあります。

生殖器官なども体の中に備わっているようです。

一方、メスには、オスと違って中身はいっぱい詰まっているようで、お腹の中に大きな卵巣を持っていて、産卵管もちゃんとあるようです。

ただし、メスには鳴き声を上げる発音器などはないので鳴くことはできません。

オスは体の中が空洞になっていても、立派な鳴き声をあげられるのが立派ですよね。

そのオスの鳴き方にも意味があるようで、いくつか鳴き方の種類もあるようです。

自分と同じ種類の仲間を集める時には、本鳴きという鳴き方をするようです。

メスの存在に気が付き、自分をアピールして交わりにお誘いするときには誘い鳴きをするようですね。

その鳴き声で天敵に見つかる危険を冒してでもあえて鳴けるオスは、やっぱり強いということになるのかもしれません。

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まとめ

セミのメスが鳴かないというのは、とても興味深いですよね。

オスが鳴くのは、ほとんどがメスに対するアピールのようですが、オスは、メスに自分を選んでください!という強いメッセージを鳴くことで発しているわけです。

選ぶのはメスで、オスにとっては必至な思いで鳴いているんですね。

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