日本各地で目撃され、夏の風物詩ともいわれる蝉。
蝉が鳴くと、ああ夏が来た、暑いな、などと夏を感じさせます。
そんな蝉ですが、あまり生態が知られておらず、さらに種類も非常に多いです。
そんな蝉の羽や鳴き声などはどういった仕組みなのでしょうか。
蝉の羽は何枚?
あまり注目されない蝉の羽。
蝉の羽は一見2枚に見えますが、蝉に限らずですが昆虫は大体羽の数は4枚で2枚の昆虫の方がめずらしいのです。
昆虫の羽、もしくは羽根は生物学上では「翅」と表記されています。
もちろん蝉の羽もよく見ると4枚きちんとあります。
羽の黒の筋は薄い膜の強度を強くするためで、扇子やうちわの骨のような役割をしています。
羽のある昆虫は大体強度を保つため羽に筋があります。
蝉の羽の色は
蝉はとても種類が多く、さらに姿や羽も少しづつ違います。
ミンミンゼミやヒグラシ、ツクツクボウシなどのセミは羽がとても透明で少し緑かかっていたりする種類もあります。
一方、アブラゼミやニイニイゼミは不透明な羽を持っています。
このように蝉は種類によって羽が少しづつ違うのです。
同じ蝉という種族なのに姿や羽まで違うのはなかなか他の生物では見られないので、とても面白いです。
さらに日本には沢山の種類の蝉がいるので、観察してみると面白いでしょう。
羽で鳴いているわけではなかった
よく蝉が鳴いていると胴体と羽を震わせて鳴いていると思われがちですが、蝉は鳴く際に羽は使いません。
羽を震わせているように見えるのですが、蝉はお腹の中に発音器がありそこから鳴ります。
お腹の中から音が出ている為、羽が震えているように見えるのです。
蝉はとても大音量で鳴くのは鳴くための機能があるからなのですね。
ただ、羽を使っての摩擦音もあるので、まったく羽を動かさないというわけでもないようです。
この鳴き声は人間にとっては騒音になるときもありますが、蝉にとっては求愛の行動で、蝉によって鳴き声が違うのは、同種の蝉だと相手にわからせるためなのです。
まとめ
蝉の羽はぱっと見た感じでは2枚ですが、昆虫はほとんどが4枚で、さらに蝉の種類によってさまざまな特性や鳴き声があるようです。