夏になると一斉に誕生するセミたち。
当たり前ですが、セミが誕生するということはオスとメスがいる訳です。
何となく、オスの方が大きいのかな、大きい声で鳴くのかな、などと想像するのですが、いまいちよくわかりません。
セミのオスとメスの見分け方にはどんな方法があるのでしょうか?
セミの成虫の性別を知る方法を、調べてみたいと思います。
セミの成虫の性別の見分け方
セミのオスとメスの見分け方ですが、一般的には次のような方法があります。
・セミの声で成虫の性別を知る。
これが一番簡単な性別を知る方法になります。
セミを見ていると、鳴くセミと鳴かないセミがいることに気が付きます。
元気だから鳴いているのではありません。
実は、鳴いているセミは、オスのセミの成虫だけなのです。
メスのセミの成虫は鳴かないのです。
オスが鳴く理由は、メスを呼ぶ求愛行動といわれています。
子孫を残す為に、大きな声で鳴きメスに知らせる訳です。
セミの鳴き声といいますが、実はこれ、セミの声ではないのです。
オスのお腹には空洞があり、その空洞には腹弁というものが付いています。
その腹弁を震わせることで、セミの声といわれる音が鳴るのです。
一方メスのお腹には、卵を産む為の器官が詰まっている為に空洞が無く、腹弁も無い為音が出せません。
だからメスは鳴かないということになります。
このように、セミの成虫の性別は、鳴いているか鳴いていないかで、簡単に知ることが出来ます。
・セミのお腹を見て成虫の性別を知る。
もう一つ、セミの性別を知る手段として、お腹を見る方法があります。
先に腹弁について述べましたが、オスのお腹には腹弁があり、お腹を見れば付いているのが分かります。
一方メスのお腹を見ると、腹弁が無く、代わりにおしりの先に長細い、産卵管という管が付いています。
メスはこの産卵管を木に刺して、卵を産みつけます。
セミの成虫のお腹に腹弁があればオス、産卵管があればメスと、見分けることが出来るということです。
まとめ
セミの成虫の性別の見分け方は一般的に二通りあり、以外と簡単な方法で知ることが出来ると分かりました。
鳴くのはオスだけで、しかも鳴いているのではなくお腹の弁を鳴らす音だとは、知らなかった方も多いのではないでしょうか。
大きな音を出している方のオスにメスが集まる、とされているようなのですが、どの世界でも、力強い方に惹かれてしまうのでしょうか………?