夏の風物詩の蝉。
蝉の鳴き声が聞こえ始めると、もうそこまで夏が来ているなーと感じます。
近年では、梅雨明けが平均よりも早く、蝉の鳴き初めが遅く感じたり、温暖化の影響で9月以降にもまだ蝉が鳴いたりしています。
とても神秘的な蝉の羽化
最近では滅多にお目にかかることがありませんが、わたしが子供の頃は、蝉の羽化が見ることができました。
そんなにしょっちゅう見られるものでもありませんでしたが(^^;
とても綺麗なオーロラ色の身体が、ゆっくりゆっくり一生懸命出てこようとしている姿に、子供ながら感動したことを覚えています。
え?それは脱皮じゃないの?羽化?どちらが正しいの!?
そもそも脱皮と羽化って違うの!?蝉はどちらを行うの??
蝉の脱皮と羽化について
簡単に言うと、脱皮と羽化は別物で、蝉は脱皮と羽化の両方を行います。
蝉は、卵→幼虫→成虫と成長していく不完全変態をする生き物です。
皆さんもご存知、蝉は幼虫の時期は土の中で生活していますよね?
幼虫の期間はとても長く、なんと3年~長い種類ではなんと17年!
その地中生活の中で成長していく過程で行われるのが脱皮です。
種類によって地中生活の長さも、脱皮の回数も異なりますが、アブラゼミで例えていうと、地中生活6年間の中で、4回脱皮を繰り返します。
そして、幼虫から私たちがよく知っている蝉になる過程を羽化と言います。
長い地中生活を終え、大空に羽ばたく準備をすることですね。
ですが、羽化をする時の蝉はとても無防備で、時間もかかるため、天敵であるスズメバチなどに狙われることも多いため、天敵の活動が少ない夜に羽化します。
羽化してもすぐに飛べるようになるわけではなく、羽や身体が固まるまで数時間かかります。
夜に羽化する理由は、天敵たちが活動し始める朝までに、飛び立てるようにするためでもあります。
まとめ
いかがでしたか?
蝉が成虫になることを脱皮と思っていましたが、脱皮は土の中で行われる成長過程のことだったんですね。
蝉って短命のイメージがありますが、地中で生活している幼虫の期間も合わすと、とっても長生きな生き物ですね。