長い長い地中生活が終了し、ついに地上にでて大空を飛び回れる・・・そのためには脱皮をして成虫にならなければなりません。
ほとんどの人が、セミの抜け殻はを見ると、脱皮をしたんだなーと思うと思いますが、本来は地中生活の中で成長していく過程で行われることを指します。
幼虫から成虫になることを、正しくは羽化と言います。
失敗することってあるの?!
そういえば、土から出てきた状態のセミの幼虫って見たことがないです。
皆さんはありますか?抜け殻の中身が詰まっている状態です。
地中から出てきたセミは、ほとんどが羽化に成功しているのでしょうか?
実は、羽化に失敗するセミはとても多く、やっと長い地中生活を終えて、地上に出たと思っても、この羽化で約60%以上が失敗してしまうそうです。
なんて切ないお話なんでしょうか・・・
私たちが見かけないだけで、こんなに多くのセミが羽化に失敗してしまっているんですね。
どうして羽化に失敗してしまうのでしょうか?何か原因があるのでしょうか。
羽化に失敗してしまうのはなぜ!?
ずっとずっと暗い土の中でじっと生活してきたセミ。
羽化をするために地上に出てきますが、このような生活をしてきたため、セミの幼虫はとってもデリケートです。
羽化をするのに最も適した高さは約60cmですが、地中生活をしていた幼虫には、かなりの労力です。
その高さまで登り切れず、力尽きてしまったり、登っている途中で落ちてしまい、その衝撃で命を落としてしまうそうです。
なんと、登っている木を揺さぶっただけで、その衝撃で亡くなってしまうこともあるそうです。
本当にデリケートな生き物なんですね。
まとめ
セミの羽化って、半数以上が失敗していたんですね。
とてもデリケートな生き物なので、もし羽化の瞬間を見ることができた際には、優しく見守ってあげてくださいね!