セミは幼虫の姿から、透き通った緑の姿で出てきますが、その羽化をする際におけるセミが注意しないといけない点について書いていきます。
セミの幼虫が透き通った緑の姿で羽化をするが、その羽化の注意点とは
セミの幼虫が羽化して成虫になる際、殻を割り体をそらしながら出てきます。
その後、まだ体が完璧にしあがっていないため、出てきた殻にしがみつきながら体を仕上げていきます。
当たり前の様なセミの羽化、実は失敗する事もあるそうです。
その原因はどんな理由なのか、それをこれから説明していこうと思います。
まずは原因その1、羽化に必要な体力がないため羽化が出来ないという点です。
セミの羽化には非常に体力を使うとされており、そのため羽化をするまでは体力をあまり消費しないように体力の節約をしております。
そのため、セミが羽化する場所としての止まり木まで行くのに最短距離で行き、木に登る際にはあまり高い所まで登ろうとしません。
実際に検証した人のデータによると、地面から60cm程の高さまでにしか登らないそうです。
原因その2、天敵や外敵などに襲われて羽化が出来ないという点です。
これは当然のことながら、羽化の途中は無防備なため天敵にとっては非常に狙い目の時です。
そのため、羽化の際には夕方や夜の時間帯を狙って行うのですが、それでも必ず狙われないという保証はありません。
原因その3、羽化の際に落下やストレスを受けることで羽化が出来ないという点です。
実際、止まり木にしがみつきながら羽化をしますが、強風や地震などが起きて落ちてしまうと、ストレスや衝撃などで羽化の失敗や亡くなる原因にもなります。
また、羽化の途中はとても繊細な状態なので、揺れや先程の落下などで羽化が出来ないということも多々あります。
原因その4、羽化するのに適した場所へと辿りつけなかったため羽化が出来ないという点です。
これは地上から出てきた際に、止まり木のような場所でなく、例えばコンクリートであったり原付の荷物積といった場所で羽化をしなくてはいけない場合もあります。
そいった場所の場合、適した場所に比べ安全性などが少ないため、身の危険性があったり、ストレスや衝撃を受けることで羽化が失敗することなどがあります。
そのため、適した場所というのは羽化するのにはとても重要なのです。
まとめ
このように、セミの羽化には絶対ということは無く、むしろ不安がいっぱいあります。
そのため、もしセミの羽化する場面を見かけた場合は、そっとしておいてあげる事をお願いします。