蝉のイメージとしては、夏を知らせる虫、やミンミンうるさい、という成虫での姿をイメージする人がほとんどでしょう。
でも、蝉は成虫としての姿は2~1ヶ月程度しかなく、そのほとんどを幼虫として生活します。
そんなまだ謎に包まれた蝉の生態はどういったものなのでしょうか。
蝉の脱皮と羽化
蝉の羽化や脱皮を見たという人は少ないかもしれません。
それは蝉は夜間に羽化や脱皮をすることが多いからです。
蝉は孵化してからすぐに一回目の脱皮をします。
そして土の中で長年生活をするのですが、種類によりますがその間に数回脱皮します。
アブラゼミだと土の中で4回もの脱皮をします。
そして地上に這い出してきて最後に羽化をして成虫になるのです。
ほとんどの蝉は夕方に地上に出てきて日没と同時に羽化を始めるのでなかなか見ることがないのですが、羽化直後はとても透明感のあるエメラルドグリーンの身体をしています。
羽化が日没な理由
羽化や脱皮をする時間が日没なのは無防備な為、日中にしてしまうと外敵などに襲われやすいからです。
羽化してすぐは羽が濡れていて飛ぶことも出来ない為、外敵が来ても逃げることが出来ないからです。
成虫の蝉は昼間しか活動しませんが、幼虫が活動するのは夜間だけという事になるので、幼虫の羽化などを観察したい場合は夜間に公園などに見に行ってみましょう。
蝉の尿と成分
よく蝉を捕まえようとして、おしっこをひっかけられた、なんて話を聞きます。
ちょっとかけられてしまうと昆虫の尿って大丈夫なのかな、と心配になってしまうかもしれません。
蝉の尿は基本的に無害なので心配はいりません。
成分はほとんどが水で、有害なものは含まれてはいません。
では何故飛び立つときに尿をかけていくのでしょうか。
実は尿をかけているというより、実際は飛ぶのに身体を軽くして飛ぶからだと言われています。
その他に、排尿器官が弱いので飛び立つ瞬間に出てしまうためで外敵を狙ってしているといったわけではないようです。
まとめ
身近な昆虫の蝉ですが、まだまだ解明されていない事が多くあるようです。