男の子であれば子供の頃、夏休みの虫取りや自由研究でセミの抜け殻を見つけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

抜け殻を見つけたことはあるけれど、セミの幼虫がどのように羽化するのかご存じの方は多くないのではないでしょうか。

セミ 幼虫 羽化 鳴き声 時間帯

セミの幼虫が羽化する時間帯

セミの幼虫はスズメバチやアリといった敵から身を守るため、晴れた日の夕方に地上に出てきて日没と同時に羽化を開始します。

セミの幼虫が羽化する場所にもよりますが、時間帯はおよそ夜の8時すぎからと考えられています。

木の高い場所で羽化が行われると思いがちですが、実際はほとんどの幼虫が地面から60センチ以内と低い場所で羽化を行っています。

これは敵から身を守るためということと、地面から離れて高い場所に移動するほど体力を消耗してしまい、羽化に失敗する可能性が高くなるためと言われています。

実際、幼虫が無事羽化を成功させる確率は高くなく全体の60%は羽化に失敗しているといわれています。

羽化にかかる時間はおよそ2時間と言われており、その間は爪を木の幹に引っかけ体を支えているため強風が吹いてしまうとそのまま飛ばされたり、その衝撃で亡くなることもあるほど羽化中の幼虫の体はデリケートに出来ています。

また、羽化途中のセミは無防備なため、途中で天敵に襲われ失敗に終わることも少なくありません。

これらの困難を乗り越え、無事羽化を終えたセミは夜明けとともに飛び立てる用意をしながら残りの時間を過ごしていると言われています。

また、セミは夏場に鳴くことで知られていますが真昼の一番暑い時間帯に鳴き声が聞こえることは少なく、比較的暑さが収まる朝や夕方に鳴き声が多く聞かれます。

セミの種類によって鳴き声が聞かれる時間帯は分かれ、日本では午前中にクマゼミやミンミンゼミ、午後の時間帯にアブラゼミ、早朝から夕方まではニイニイゼミとなっています。

ニイニイゼミは、夜でも明るく気温が下がらない場所では鳴くことがあります。

近年、熱帯夜の増加や夜中でも照明が消えることのない環境が増えてきており、東京に多く生息しているため東京を中心に夜中でもセミの鳴き声を聞く機会が増えてきています。

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まとめ

セミの幼虫の羽化にかかる時間はおよそ2時間で、晴れた日の日没と同時に始まります。

羽化途中のセミはとてもデリケートなため、少しの衝撃でも失敗することがあり無事羽化を迎えることができる幼虫は全体の40%に満たないとも言われています。

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