土の中で長い間生活するセミの幼虫期、一体なにを食べているのでしょう。
また、成虫になって地上で生活を始めたら?
今回は、セミの幼虫期と成虫期の食べ物について調べてみました。
セミの幼虫は一体なにを食べているの?
1年から長くて17年も土の中で過ごすセミの幼虫。
地上にいる成虫の姿より、土の中にいる幼虫の姿がセミの本来の生態であるという説もあります。
では一体、セミの幼虫は土の中ではなにを主な栄養としているのでしょうか。
それは、導管液です。
木には、根から水と養分を運ぶ導管というものと、葉などで作られた養分を運ぶ師管というものがあります。
樹液を吸う多くの虫たちは、栄養がたくさん流れている師管液を好むものが多いのですが、セミの幼虫は水が主で流れている導管液を好むそう。
ちなみに、導管液には水の他にアミノ酸や有機酸が微量に含まれています。
他の虫からは人気のない導管液をあえて吸って、のびのびとゆっくり成長しているようですね!
セミの成虫は一体なにを食べているの?
無事に脱皮を成功させ、地上に飛び立った成虫期。毎日あんなに元気に鳴くためには、相当な栄養が必要なのではないでしょうか。
成虫になったセミの食べ物は、変わらず樹液です。
ストローのような口(口吻といいます)を木の幹の溝に刺し、樹液を吸っています。
成虫は栄養豊富な師管液を吸っているという説が有力ですが、幼虫期と同じ導管液を吸っているという両方の説があるようです。
頭を木の溝に入れて、おしりを突き出しているときは、食事中なので、そっとしておいてあげてくださいね。
まとめ
調べてみて、セミの食べ物は、一貫して変わらず樹液なのでということがわかりました。
セミを飼うことはかなり難しいとされていますが、もし飼ってエサを与えるときは、しっかり光合成して栄養たっぷりになった木でないと元気が無くなってしまうので注意です。