セミの幼虫は土の中で長い時間を過ごしています。
地中で何を食べて成長するのでしょうか。
セミの幼虫が何をどのように食べているのか調べてみました。
セミの幼虫の栄養素
セミは枯れ枝などに産卵して約1年で孵化します。
孵化したセミの幼虫は木の根の近くに穴を掘り潜ります。
そしてセミの幼虫は土の中での長い生活が始まります。
木の根の近くに潜るのは木の根の栄養を吸って成長するためです。
セミの口はストローのような管で、その口先を木の根に刺し道管から樹液を吸って成長します。
道管は主に水分を運ぶ管です。
その水分を道管液と言います。
道管液はほとんどが水で少しのアミノ酸などが入っていてセミの幼虫は何年もかけてアミノ酸を少しずつ体内に入れて成長します。
セミの幼虫は土の中でほとんど運動をしないので成長するだけの栄養しかとらないのです。
樹液の中では師管を通っている栄養素を師管液といいます。
師管液は栄養が豊富で甘くて栄養満点なので他の昆虫の幼虫が群がってきます。
セミの幼虫も成虫になれば運動量も活発になり道管液では栄養が足りなくなるので師管液を摂取します。
なぜ、セミの幼虫は師管液を摂取すれば成虫になるのが早いのに師管液を摂取しないのかと思うのですが、セミの幼虫が師管液を摂取した場合、他の昆虫の幼虫にも攻撃されてしまい負傷して成虫になれないと言う事もあります。
そして大量の糖分を含んだ排出物をすることになります。
セミの幼虫は閉鎖された土の中で衛生的に悪くなると言う事が問題になってきます。
セミの幼虫が栄養素の少ない道管液を摂取するのも衛生面を保つためと言う事になります。
木の根、茎などにある道管の役割は根が吸い上げた水分を運ぶ管の事です。
師管の役割は光合成によって葉で作られた水溶液を運ぶ管です。
セミの幼虫はどんな木の根からでも栄養がとれる訳ではないです。
観葉植物のユッカの木の根ではミンミンゼミは成虫になったという事があり、花月、金のなる木では成虫になれずに亡くなってしまう結果がでています。
セミの幼虫にあった気温や栄養分をしっかり取った幼虫が早く成虫になるのです。
まとめ
セミの幼虫は口から管をだし栄養素の樹液を吸って成長していく過程で、長年育った事で衛生面など上手に生活をしている事、道管液と師管液の摂取時期が成長につれて違う事がこの調べでセミの幼虫がなにを食べているかが分かりました。
セミの幼虫にとって木の根は命を繋ぐ一部だったのです。