セミが鳴くときの鳴き声と羽にはどのような関係があるのか考えたことはありませんか?
セミの鳴き声がどのようにしてうまれているのか、羽と関係はあるのか調べてみました。
セミはどうやって声を出すか
セミが鳴いているとき、どうやって鳴き声を出しているのか考えてみます。
人や多くの動物と同じように体内から声を出しているのでしょうか?
セミが鳴くということを考えるには、昆虫がどのように鳴いているのかを考えることになりますよね。
多くの昆虫が鳴くときには羽をこすっていることは知っていますよね。
セミも同じように羽をこすることで鳴いているのです。
しかし、セミの鳴き方はそれだけではありません。
セミはオスしか鳴かないのですが、人から見ることが多い外側の羽をこすっているのではありません。
オスにしかない内側にある羽のようなものを腹弁と呼び、この腹弁をお腹にこすりつけて摩擦をおこすことで鳴きます。
オスといっても摩擦音で鳴くのは、羽化したばかりのセミでは無理なのです。
なぜなら、脱皮して体が硬化していない状態で羽をお腹にこするなんて出来ないですよね。
さらにセミのお腹の中には共鳴室という部分があり、ここはほとんど空洞なのですが、その空間で鼓膜が振動することで音が共鳴します。
そして腹弁を開閉させることで鳴き声の強弱を調整するという方法でも鳴きます。
セミは体内に持っている発音器で鳴く方法と、羽をこすることで鳴く方法の二種類の鳴き方を持っているのです。
他の昆虫や動物では考えられないような気もしませんか?
セミの鳴き声の違いは?
セミが鳴いている方法はわかりましたが、なぜセミによって鳴き声が違うのでしょうか?
セミの種類によって羽の形は様々です。
そのため、こすりつける腹弁とお腹の構造が違えば音も違ってきますよね。
発音器を振動させる方法も違うそうです。
種類によって鳴き声に差がある理由は求愛の為です。
セミは多くの種類が同じ時期に鳴きますよね。
しかし、同じ種類でないと子孫を残さないので確実に同種だとメスにアピールするために異なる鳴き声、大きな声で鳴くというわけです。
日本国内でも少しずつ生息地が違っていたり、鳴く時間帯が種類ごとに違うのは同種であることを見分けるためもあるようです。
まとめ
セミの鳴き方が二種類あるということに驚きました。
調べるまでは昆虫なので、羽をこすって鳴いているのだろうと思っていました。
鳴き声で求愛をしていることよりも、メスに確実に自分の種類を伝えることも目的という事実を知ることができて驚きました。