夏になるとよく見るのが、街中や土の上でお腹を見せてひっくり返っているセミ。

短い命を全うしたんだな・・と思いがちのこのシチュエーションですが、実は亡くなっているわけではないのです。

セミ 仰向け 生きてる

近づくと突然動く!困った仰向けのセミ

街中や土の上で、仰向けになったままのセミを見かけた時に亡くなったんだなと思われる事が多いかもしれません。

でも、実際は仰向けになっているときのセミは生きている事がほとんどなのです。

亡くなっている思って、近づいたり触ってみると、当然ジージーと仰向けのセミが暴れ始めたという経験をした事がある方も多いのではないかと思います。

セミは、羽化して実際に飛べるようになると、いろんなところにどんどんと飛んでいきます。

森の中ではどこにでも木があるので飛ぶ先々に止まるところがありますが、街中で羽化したセミは飛んだ先にビルや車の窓があったりお店のショーウィンドウがあったりして止まる気持ちで飛んでいったセミは、そのまま窓などにバーンとぶつかり地面に落下してしまいます。

落下する時も、羽側の背中の方が重いのでどうしても仰向けに落ちてしまいます。

良く見かける光景は、こういったアクシデントから起きていたのですね。

そのまま、落下したセミはもちろん生きています。

落ちただけでは亡くなったりせず、そのまま必死にもがいて起き上がろうと試みるのですが、やはり羽は重い・・・。

なかなか起き上がれずに、じっと一休みしているとヒトなどが近づいてきて、逃げようとまた暴れて起き上がれない・・。

こういった繰り返しの中で、やがて落下した仰向けのセミは樹液を食べる事も出来ないため、息絶えてしてしまうのです。

亡くなってしまう原因は、落下ではなく食べられないことというのが意外ですが、仰向けになったセミを横目に通り過ぎていた方はもしかしたらまだなんとか生きているかもしれないのでそっと起き上がらせて木に捕まらせてあげると良いかもしれませんね。

豆知識ですが、セミの手足がバッテンに交差していると亡くなっていて、交差しておらず肘を曲げたような状態ですと生きている、という見分け方がありますのでぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

セミが苦手な方からしたら、夏に街中で大量の仰向けなセミを見ると嫌気がさしてしまうかもしれません。

でも、セミからしたらこんなところでぶつかるなんて不本意で、ここが森であればセミが仰向けになることもなかったのにと思っているかもしれません。

必ずしも、亡くなっていると決めつけず前述の見分け方によって再び飛べるようになるセミが増えたらいいなと思います。

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