夏になると、盛んに鳴き始めるセミ。

セミの声を聞くと夏の訪れを感じます。

そんなセミは、実は日本のみに生息するわけではなくその分布は世界にも広がっています。

セミ 種類 分布 世界 変化

日本のセミと世界のセミの種類はどう違う?どこに分布する?

日本にいるセミだけでも、その種類は約30ほどと言われています。

代表的なもので言うと、アブラゼミやツクツクボウシ、ヒグラシ、クマゼミなどが挙げられ、みなさんも耳にしたことがある種類かと思います。

ですが、日本国内でも地域によって生息するセミの種類や分布は異なっており、その種類の分布の違いは西日本と東日本でも異なりますし、都市の中や森林でも異なった種類のセミが分布しています。

また、特に南側の島などにはその島特有のセミも生息しており、そこの場所でないと見られないセミも多数います。

日本のセミは、比較的どのセミも小さめなサイズなものが多く、大きいと言われるクマゼミでも一般的な女性の人差し指の長さほどの大きさです。

日本は四季があり季節が分かりやすく、気温の変化もはっきりとしており、セミが育たなさすぎず育ちすぎずといった過ごしやすい気候であることが要因です。

一方、世界的に見てみてもセミは、幅広く生息しています。

最も大きいとされているのが、テイオウゼミで主に東南アジアに生息していて身体も声も大きなセミで知られています。

名前の通り、セミの王様のような貫禄のあるセミです。

また、ジュウサンネンゼミやジュウシチネンゼミといった13年や17年に一度大量発生をするセミもいます。

これらのセミは、主に北アメリカの中部~東部という、乾燥していて気温も比較的低い地域に生息していて、身体が小さく他にはこれといった特徴の無いセミです。

大量に発生するので、そのぶん繁殖も一気に出来るという年数と繁殖数に絶妙な関係性のある不思議なセミです。

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セミの分布に変化をもたらす温暖化

日本であっても世界であっても、生息するセミの分布はそれぞれ異なりますが、近年はそのバランスも崩れてきています。

その原因となっているのが、『温暖化』や都市部が郊外よりも高温となる『ヒートアイランド』です。

世界的な気温が高くなってきていることから、それぞれの地域で生活してきた種類のセミがそこの地域でなくても生息、生存することが可能となり、また今まで森林でしか生息していなかったセミが温かくなった都市部へ出てきて生息するといった変化が起こっており、生態系にも大きな変化をもたらしています。

そして、ヒトが故意的に持ち出し別の場所へ連れて行くことで、その別の場所で繁殖していくといったことも頻繁化しています。

まとめ

世界的に見ても多数の種類がいるセミですが、温暖化などの地球環境の変化などで生態系も変化があるのが現状です。

生態系の変化は、その分布に影響するだけでなく、奇形の種類が出来るなどセミそのものの生態が脅かされる事態にもなりうることですので、この問題はとても深刻な問題であると言えるでしょう。

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