まだまだその生態が詳しく解明されていないセミですが、孵化した後はどのように過ごすのか知っていますか?

意外と知らないセミの幼虫時代のお話を調べました!

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セミは孵化後、地面にもぐる? 

セミは成虫になると木に穴をあけたり、枯れ枝の裏に卵を産みます。

早いもので秋、遅いものでも一冬を超えたあとの梅雨の時期に、湿度に反応し孵化します。

なぜ梅雨の時期かというと、雨が降ったり湿度が上がると土が湿って柔らかくなります。

それを利用して孵化し、脱皮を一度したら土の中にもぐっていくのです。

また、セミの卵は乾燥に強くできていますが、幼虫は乾燥にとても弱いのです。

なので孵化後、乾燥してしまわないように湿度が高い梅雨の時期を選ぶのです。

ここからセミの長い地中生活が始まります。

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地面に穴をあける? 

地中にもぐったセミの幼虫は、導管液という樹木の根から水分を吸い上げる管を餌にします。

この導管液にはアミノ酸が含まれていますが、栄養はあまりなく、そのため成長スピードがとってもゆっくりなのです。

こうして2年から7年地中で生活したセミは、土に穴をあけ周りの様子を伺います。

大丈夫そうだなと感じた幼虫は暗くなるのを待って外に出て、羽化をし成虫になるのです。

大丈夫そうだと感じたならそのまま外に出ればいいじゃないかと思われますが、羽化してすぐのセミはとても体が柔らかく、明るいうちに羽化を始めることによってアリや鳥などに食べられてしまうことがあります。

なので外敵が少なくなる暗い時間を選んで羽化を始めるのです。

また、どうやって湿度に反応しているのかはまだ解明されていないので、いつかその理由がわかる日がくるといいですね(^^)

まとめ 

・セミは孵化後、一度脱皮をするとすぐに地面にもぐり長い年月を過ごす

・土の中で成長した幼虫は土に穴をあけ周りの様子をうかがう

・安全が確認されたら暗くなるのを待って外に出て羽化を始める

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