セミの羽化の様子はよく図鑑やテレビなどで見かけますし、抜け殻などを見かけることも多々あります。
しかし、セミの孵化の様子はあまり知られていませんね。
今回はセミの孵化の様子について調べてみました。
セミの産卵期は?
晩夏、セミは一匹でおよそ300〜800個の卵を産みます。
一つの穴に10個前後の卵を産み、1週間から10日間くらいかけて産卵します。
セミの孵化はいつごろ?
ほとんどのセミは産卵後卵のまま越冬し、翌年の梅雨の季節に孵化します。
梅雨の季節に孵化する理由は湿った土のほうが柔らかく、土の中に潜りやすいからだと言われています。
そのため、雨が降るまで卵はじっと待っています。
卵はとても乾燥に強いと言われています。
セミはどのように孵化する?
セミは枯れ枝や樹皮に産卵します。
生木だと、産卵するのに開けられた穴が、孵化する頃にふさがってしまい、幼虫が出てこられなくなってしまうからです。
卵は一つの穴に、10個前後の卵を産みつけますが、その産みつけ方は大変工夫されております。
長方形の卵は、その頭と尻尾を互いに少しダブらせて産みつけます。そうすることで孵化して穴から出るのがスムーズになるのです。
孵化した幼虫は流線型の魚のような形をしていて、次から次へ出てきても引っかかることがないそうです。
そうして孵化した幼虫は、土の上に落ち、土の中に潜って、長い幼虫生活をスタートさせるのです。
まとめ
セミの孵化の様子は大変興味深く、たくさんの卵がうまく孵化できるように工夫されていることがわかりました。
こうしてたくさんの数を産卵するセミですが、卵のうちに鳥などに食べられてしまったり、幼虫期ではモグラやケラ、ゴミムシなどに食べられてしまったり、冬虫夏草に冒されたりするものもいます。
また無事に羽化し無事に成虫になったとしても、鳥などに捕食され、最後子孫を残す使命を果たせるのはごくわずかなのです。