セミの産卵場所として、枯れ木や樹木の皮の裏などが挙げられるのですが、都会ではなんと近年電線に産卵するセミが増えていると言います。

それはどうしてなのでしょうか。

セミ 産卵 電線

セミの中でも都会に強いクマゼミ

セミは不完全変態といって産卵から幼虫、成虫と全く違う姿で住む場所を変えて成長する種族です。

通常は枯れ木などに産卵され、産まれると幼虫期は土地の中で生活し、数年後に土から這い出し成虫となり飛び回るのですが、それには木と土が重要な為になかなか都内では生活しづらいはずなのです。

よく見るアブラゼミは緑地帯が少ない地域ではあまり繁殖しないのですが、セミの中でも都会に適合した繁殖能力を持つセミがいます。

それがクマゼミと呼ばれるセミです。

クマゼミの特徴

クマゼミはアスファルトや固い地盤などものともせず卵を産み付けることが出来る能力を持っています。

さらに、セミの天敵である鳥は、都心だと食べ物が豊富に落ちている為、なかなか飛んで逃げ回るセミを捕獲しません。

さらにクマゼミは他の種と違い飛行能力に長けている為高く長く飛ぶことが可能なので、鳥も無駄に追いかけたりしないのです。

敵もおらず、コンクリートも得意なクマゼミには都会はとても住みやすい環境なのです。

そんなクマゼミが好んで産卵する場所が電線なのです。

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クマゼミの電線被害

産卵管という卵を産み付ける際に木に突き刺す管は、クマムシの産卵管が太さが1ミリで長さが1センチもあり、とても強固な管になります。

この産卵管に、電線はとても産み付けやすいようで、光ファイバーのケーブルなど簡単に突き刺して卵を産んでしまうようです。

そのため、ネットなどに通信障害が発生しかなり頭を悩ませる問題となっています。

年々増加傾向のこのセミの産卵問題に、通信業者はセミが生木に産卵しない性質を考え、生木に近い感触の素材をケーブルに使うなどして対策したりしています。

他にもセミ対策の加工をしたりして対策をどんどん進めていますが、温暖化の影響でクマゼミが増え続けているもの原因の解消を遅らせる要因の一つです。

まとめ

セミがケーブルを突き刺して産卵することもびっくりですが、アスファルトもものともしない産卵管を持つクマゼミの生命力はすごいものです。

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