一般的に蝉と言われている部類の中で、ひぐらしという種類のものがいます。

そのひぐらしは、その他の蝉とどのような違いがあるのでしょうか。

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普通の蝉とは異なるひぐらし

ひぐらしは、明け方や夕方の日が暮れてから鳴くことが多いのでひぐらしと呼ばれています。

見た目は、他の蝉のような茶色いゴテゴテした感じではなく、羽は透明で胴体や顔の部分が緑色なので、ぱっと見た感じでは蝉よりもバッタに似た姿です。

日本全国どこの地域にも、比較的多く生息していて、初夏から活動し始める他の蝉とは違い、少し遅めの7~9月の間に活動します。

また、他の蝉は街中でも見かけることが多いですが、ひぐらしは林や森の中など静かで薄暗いところに生息していることがほとんどです。

なので、都心部よりも田舎町など山に近いところでひぐらしの声を聞くことができます。

また、山地であっても標高の高いところに生息するため他の蝉に比べると、少しレアな種類です。

その、ひぐらしの鳴き声は「カナカナカナカナ」と少し悲しそうに鳴くことから他の蝉のように、うるさくジージー鳴くものと比べて

蝉らしくないとも言われています。

そんな悲しそうな鳴き声のするひぐらしは古く昔から生息しており、昔の書物にも取り上げられています。

古いもので言うと、万葉集などの短歌で季語として使われ、悲しげな鳴き声のひぐらしで悲しい心情の短歌を読み、昔の人々は哀愁を漂わせていました。

今も昔も、ひぐらしの声だけは変わらないことが、一番哀愁を感じますね。

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まとめ

ひぐらしの鳴く声を聞くと帰る時間だと幼い頃は認識していたくらい、夏~秋にかけて、ひぐらしは夕暮れの合図でした。

鳴き声は悲しげですが、たくさんの古人の歌に使われたくさんの人々の気持ちを代弁してきたひぐらしは、他の蝉とはどこか違って一目置かれる、そんな存在のような気がしますね。

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