子供たちが汗だくになってやっと捕まえてきたセミの成虫。
家の中でカゴに入れていると、鳴いていることもあれば、もう観念したのかじっとたたずむセミもいますよね。
やっと捕まえたセミでも、その寿命が短いことはよく知られています。
捕まえたセミが翌日の朝には横たわっている姿もよくあります。
そこで、セミの成虫の生態を中心に、セミの寿命がなぜ短いのかなどを調べました。
セミの成虫の生態!セミの寿命は本当に短いの?
セミの寿命は1週間とよく耳にしますよね。
セミの寿命が短い理由には、子孫を残すことができればもうそれで寿命を全うしたという話をよく耳にします。
ところが、人間の手から逃れ自然界で生きているセミはちょっと違うようです。
そもそもセミの寿命が1週間と言われていたのは、セミを飼育した結果から出た寿命のようです。
人間が捕まえてから一週間しかもたないのは、あくまで飢餓状態になって命を奪われていると考えられるようです。
セミの成虫は、口先にある針のようにとがった部分で樹液を吸っています。
ところが、人が与えてあげる餌は昆虫ゼリーになることがほとんどです。
そのために食べることができずに命を終えてしまうようです。
セミが成虫となって自然界で生きていられ期間は、実は、1週間どころかそれ以上で、長ければ1か月も生きていることができるようです。
自然界の中では、たっぷりと樹液を吸って、人間に捕まえられることもなく、天敵を避けることができれば2カ月近くも生き続けることができるようです。
そして、メスとの出会いがあり、産卵までたどり着ければ目的は果たせますよね。
セミは、成虫期間は短くても、少なくとも幼虫としては数年土の中で生きています。
セミは昆虫の中でもそれほど短い寿命ではないと言っていいのかもしれません。
まとめ
セミの鳴き声は、ときには情感あふれる声に聞こえるときもありますよね。
セミのオスは、一生懸命に鳴いてメスに自分をアピールしているといいますが、朝夕少し涼しくなってくる秋になっても、最後の力を振り絞って鳴いているセミもいますよね。
そこまで頑張って鳴きながら、やはりメスとの出会いを果たさないと、一生を終えることはできませんよね。