ツクツクボウシは日本全土に分布しているセミの一種で、警戒心が強く、中々捕獲できないセミだと言われています。

アブラゼミやニイニイゼミなどに比べて寒さに弱く、北日本にはあまり生息していない種でしたが、近年になって北日本の盛岡や仙台市でも、ツクツクボウシが増えている傾向にあるようです。

そんな生息地域を拡大しているツクツクボウシと、ニイニイゼミ、アブラゼミの違いについて調べてみました。

ツクツクボウシ ニイニイゼミ アブラゼミ 違い

ツクツクボウシとニイニイゼミの違いとは?

ツクツクボウシの体長は30ミリ前後とされています。

ニイニイゼミはツクツクボウシと比べてやや小さく、20~25ミリ程度だとされています。

鳴き声は、ツクツクボウシはその名の通り「ツクツクボーシ」と鳴くとされています。

オスが鳴いている時に、別のオスが鳴き始めて、合唱しているかのように聞こえると言われていますが、これは邪魔をしているのではないか、と言われています。

ニイニイゼミの鳴き声は「チー、ジー」と繰り返し鳴くとされ、音も比較的小さいと言われています。

見た目は少し似ているとされていますが、ツクツクボウシは翅が透明で、ニイニイゼミは翅が半透明でまだら模様があるため、翅の違いで見分けがつくと言えるでしょう。

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ツクツクボウシとアブラゼミの違い

アブラゼミは体長が55~60ミリと、ツクツクボウシの倍近くサイズが大きいため、一目で違いがわかるでしょう。

また、ツクツクボウシの翅は透明なのに対して、アブラゼミは不透明の褐色であり、遠目から見ても判断が付くようです。

鳴き声は「ジージージジ」と油で何かを揚げているような音を出すと言われています。

その他、鳴き声が聞こえる時期も異なるとされ、アブラゼミは7月上旬に多く聞かれ、一方ツクツクボウシの鳴き声はアブラゼミや他のセミが鳴き終わる8月下旬から9月にかけて良く耳にすると言われています。

まとめ

ツクツクボウシとニイニイゼミ、アブラゼミの違いについて調べてみました。

昔は分布地域がハッキリと分かれているような場所が多かったようですが、近年では混ざり合っている個所が多くなっているようです。

聞き分けしてみると、うだるような暑さの夏も少し楽しくなるかもしれませんね。

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