アブラゼミといえば日本人の誰もが知っていると言っても過言ではない、夏の風物詩ともいえる鳴き声が代名詞ですね。
日本全域や朝鮮半島、中国の一部に生息すると言われるアブラゼミの名前の由来や生態などを調べてみました。
油蝉の名前の由来はその鳴き声から来ていた!?
アブラゼミは漢字で「油蝉」と表記ます。
その名前の由来については幾つかの説があるようですが、有力なのは二つの説だとされています。
ひとつ目はその見た目が、油紙(あぶらがみ)に似ているからという説です。
油紙とは紙の表面に薄く油を塗って、乾燥させたものとされ、防水性や耐水性に優れ、和傘や合羽、荷造り用の梱包資材として使われている、茶色くて、少しテカリがある紙です。
アブラゼミの褐色で不透明な翅や、褐色の身体などが油紙を連想させるため、その名前が付いたと考えられています。
もう一つの有力な説は、その鳴き声が油を熱したときの音に似ているから、とされています。
油を熱した時に聞こえる低く響く音が、アブラゼミの「ジー!ジジジジ・・・」と出す音とそっくりな様子から、その名前が付いたという説です。
気温の暑い時期に夕刻から盛んに鳴きだすことから、夕食時の油を使うというイメージや、暑くてけだるい状態から熱い油を熱しているのを想像して付けられたとも言われています。
アブラゼミを英語で言うと?
アブラゼミは英語に訳すと「large brown cicada」となるようです。
cicada は蝉を指しており、直訳すると「大きな茶色のセミ」という意味です。
東アジア、主に日本に生息していることから、日本語の読みのまま「aburazemi」と訳す場合もあるようです。
まとめ
アブラゼミの名前の由来は、見た目やその特徴的な鳴き声で名づけられていた、と言うことがわかりました。
気温の高い時には夜にも鳴くので嫌われてしまうこともあるアブラゼミですが、都市化によってその数を減らしているようです。
ちょっとうるさいこともありますが、夏の風物詩として楽しんでみては如何でしょうか?