クマゼミとミンミンゼミは、カメムシ目ヨコバイ亜目セミ科に分類されるセミの一種です。

クマゼミは、エゾゼミやコエゾゼミと近縁でもあり日本に居るセミの中で大型のセミに分けられます。

クマゼミはミンミンゼミに比べて体も大きく頭部もやや大きいのが特徴です。

7月下旬から8月上旬頃に観察できるセミですが、クマゼミとミンミンゼミはどのように棲み分けを行っているのでしょうか?

今回は、クマゼミとミンミンゼミの棲み分けについてご紹介します!

クマゼミ ミンミンゼミ 棲み分け

クマゼミとミンミンゼミの関係は?棲み分けとは?

クマゼミは実際に人間の耳で聞くと「シャシャシャ」「センセンセン」と聞こえ、ミンミンゼミは「ミーンミンミンミンー」と聞こえるそうです。

2種類のセミの鳴き声は全く違いますが、ベースとなる音はほぼ同じで、ゆっくりと鳴き声を再生すればミンミンゼミの鳴き声に、早く再生すればクマゼミの鳴き声に聞こえるようです。

ミンミンゼミとクマゼミの鳴き声には共通点があるため、2種類のセミはお互いに棲み分けをしています。

鳴き声だけでなく環境による棲み分けをする場合もあります。

平坦な台地ではクマゼミ、傾斜地ではミンミンゼミといった棲み分けをすることもありますが、時期によって棲み分けを行うのが普通のようです。

なので、クマゼミが発生し終わりを迎えた頃にミンミンゼミが発生し始めます。

西日本でクマゼミとミンミンゼミが生息している地域ではそのように棲み分けを行いながら生活しているようです。

ミンミンゼミとクマゼミは、日の出が出る5時頃から午前中に鳴くセミですが、同じ時期にでてきて、時期的な棲み分けを行っていない地域もあり、そのような場合にはクマゼミが午前中、ミンミンゼミが午後に鳴くなど同じ時間帯に鳴くことはほとんどないそうです。

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まとめ

今回は、クマゼミとミンミンゼミがどのように棲み分けを行っているのかご紹介しました。

クマゼミとミンミンゼミの鳴き声となるベースの音はほぼ同じで、鳴く時間帯もほぼ同じようです。

生息している場所が同じ場合、同じ時間帯に鳴くのではなくクマゼミは午前中、ミンミンゼミは午後に鳴くなどお互いのことを考えて生活しているということが分かりました。

機会があればクマゼミとミンミンゼミの鳴き声を聞き比べしてみたいですね!

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