セミは本当に一週間しか生きられないのでしょうか?
そしてなぜ、必ずと言っていいほど仰向けで息絶えているのでしょうか?
気になるセミの生態について調べてみました。
セミの命は一週間ではなかった!!
セミは一週間の命なんて言葉を聞かされていた方も多いのではないでしょうか?
実際に私も、幼い頃からそんなふうに聞かされてきたひとりです。
ですから土から出てきて成虫になり一週間鳴き続けて短い一生を終えるのだと信じていました。
ですが、セミについて調べてみると意外な結果が分かったのです。
セミは土から出てきて平均しても一か月位は生きる事がわかりました。
種類によっては二か月近く生きる事もあるようです。
夏本番にもなればもの凄い勢いで力強く鳴き始めるセミですが、意外にも暑さに弱く、真夏に孵化したセミは体力を奪われて二週間ほどしか生きられないセミもいるようです。
あと、鳥、カマキリ、蜘蛛などの天敵もいますが、暑さに耐え、天敵にさえ襲われなければ比較的長く生きていられる事がわかりました。
ではなぜ、セミは一週間の命と言われるようになったのでしょうか?
それはセミの飼育が非常に難しいことからきているようなのです。
暑い夏の日にセミを捕まえて虫かごで飼ってみた経験はないでしょうか?
どんなに頑張って育ててもほとんどの場合、一週間くらいで息絶えてしまいます。
それは、セミはしっかりと根を張った樹木の樹液からしか栄養を蓄えることが出来ないのです。
人に飼われても栄養を取ることが出来ず結果的には一週間ほどしか生きられないことになってしまうからなのです。
なぜセミの亡骸は必ず仰向けになっているの?
ではなぜ、セミの亡骸は仰向けなのでしょうか?
少しずつセミの鳴き声が治まりだした頃から色々な場所で息絶えたセミの亡骸を見かけるようになりますが、決まって仰向けなのです。
なぜ仰向けで息絶えているのでしょうか?
それはセミの重心が背中側にあるからなのです。
セミに限らず、昆虫の重心は背中側にあるために弱ってくると体を支えきれずにひっくり返ってそのまま息絶えてしまうことが多いようです。
一度ひっくり返ってしまうと体の構造上なかなか元に戻るのが難しいのです。
まとめ
セミの命は一週間どころか、長ければ二か月近くも地上で鳴き続けるたくましい生き物であるということがわかりました。
暑い中、何日も鳴き続けてひと夏を終えるのです。
余談ですが、セミがひっくり返ってるからといって必ず息絶えているとは限りません。
近づいてみたらいきなり暴れだしてビックリさせられるなんてこともありますので注意してください。