日本の夏を代表する風物詩にもなっているセミですが、儚くも短命だというのは、あまりにも有名な話です。
近年では「八日目の蝉」というドラマや映画もありさらにセミの短命な点がクローズアップされています。
どうしてこのように短命になるのか、その理由は意外にも知られていないのではないでしょうか?
子孫を残す目的を果たしたから
セミは成虫になって大事な目的は、子孫を残すことにつきます。
地上に出て来てから命を全うするまでの期間に、繁殖をしなければならない使命を持っているわけです。
そのため、共寝して産卵があり、無事に子孫を残せる状態になれば、自然に命を全うしてしまうわけです。
セミは、あまりにも短命というのが知れ渡っていますが、他の昆虫でも目的を果たすことで命を終えるものも少なくありません。
成虫になってからが短いため
セミは、1週間ほどで命が尽きてしまうと言うのが定説となっていますが、それは成虫になってからの期間だけを見ているからです。
実は、種類にも寄って異なるのですが地中に居る幼虫の期間は、1~4年間もあります。
ツクツクボウシは1~2年、アブラゼミは2~4年もの間、幼虫の状態が続きます。
意外にも知られていないため、成虫の期間だけを見て短命と言われるようになってしまっています。
オスとメスが出会いやすい生態
繁殖を目指す目的があるセミは、オスだけが思いっきり鳴いてメスを呼んでいます。
人間でもセミの鳴き声には驚かされるほどの大きさなので、メスとの出会いがスムーズになりやすい生態になっています。
オスがこうして鳴くことでメスと出会いやすいことから、繁殖の目的を早い段階で果たしやすいために短命になっているとも言われています。
まとめ
セミは短命だと言われているものの、結果的に成虫の期間が短命だというのが本当だと言うのが分かりますね。
子孫を残すために一生懸命に生き抜くことは、たとえ短命といってもやりがいのある一生になるのではないでしょうか?