夏は、お子さんの夏休みの宿題にもなる蝉の幼虫を捕まえてあげている人もいますよね。
蝉の幼虫を捕まえようと思うなら、夕方から木の根元付近を探し回るのがいいようです。
蝉は、土の中で数年生きているといわれていますよね。
よく7年の間土の中で生きると聞きますが、それはほぼ伝説的な話で実際は蝉の種類によって違うようです。
この幼虫は土の中で何を餌として過ごしているのでしょうか。
そのあたりを調べました。
蝉の幼虫は土の中で何を餌にしているの?
蝉の幼虫は土の中で餌としているのは、導管液と呼ばれる樹液のようです。
導管液は、樹木の樹液の中で、水分を主に輸送している管のようで、微量のようですがアミノ酸が含有されているようです。
幼虫は、土の中でひたすら導管液を吸って成長していくようですが、成虫になるとこの導管液だけでは体を維持することができなくなることから、成虫になると、栄養たっぷりな師管液というものを餌にしているようです。
師管液は、樹液の中では栄養もたっぷりなようで、甘くて他の昆虫も好んで吸いに来るようです。
導管液は、根っこから水が上がっていって、地上の器官へと流れていく液で栄養分は低く、師管は、葉っぱで作られた糖分のようで栄養価は高いようです。
幼虫は土の中で樹液を吸いながら、何度か脱皮をするようです。
梅雨が明ける7月の終わりごろには、蝉の幼虫が羽化から成虫となるために、ぞくぞくと土の中から這い出すようになります。
土の中から這い出た幼虫は、木に登って羽化して成虫になっていくわけですが、成虫になるには半日近くはかかるようなんですね。
成虫になるまでは無防備な状態のために、天敵の昆虫や鳥などに狙われてしまい、成虫までにたどり着けない幼虫も多いようですよ。
ただ、幼虫ものんびり土の中から出てくるわけではなく、ちゃんと周囲が安全かどうかを見極めてから這い出してくるようです。
まとめ
本格的に夏になる時期になったら、林がたくさんある場所や自然豊かな公園に幼虫を見に行くのもいいかもしれませんね。
土の上にたくさん穴が開いていたら、その穴は幼虫が出てくる穴か、すでに穴を出てしまった幼虫の棲家だった可能性もあります。
もし、そんな幼虫に出くわしたいなら、夕方から日没にかけて探すのがいいようですよ。