セミといえば、土の中にいる期間が一生のうちでもっとも長いことで知られていますよね。
実際に土の中にいるのはどのくらいの期間なのか調べてみたいと思います。
土の中で過ごす期間
セミは土の中から出てくる時、成虫になれる準備ができている状態になった時だけです。
つまり、地上に出てくるのは蛹になるためだと言えると思います。
蛹になるまでの期間というのは種類ごとに違っており、その差は10年以上もあることを知っていますか?
そんなセミの地中での期間を調べてみると以下のような調査結果にたどり着きました。
まず、アブラゼミでは6年という期間が必要なのです。
この数字を見ただけでも驚くと思いますが、長い種類では17年かかる場合もあるそうです。
期間から想像できることといえば、生まれたばかりの幼虫がどれだけ小さいのかということくらいです。
他の種類を見てみると、ミンミンゼミで2~4年、ツクツクボウシで1~2年、クマゼミは2~5年、ニイニイゼミは4~5年という結果があるそうです。
同じ種類でも年単位で違っていることは想像していなかったのですが、個体によって差があるのはなぜなのでしょうね。
もしかしたら成長するために必要な環境が良い場所と悪い場所での差なのかもしれません。
木の根っこから得られる養分がエサになるのですが、その養分が違うことも影響しているのではないでしょうか。
地上に出てから蛹になるまで
セミの幼虫が大きくなり、蛹になるために地上に出てくると言いましたが、どのくらいの期間が蛹でいると思いますか?
実はセミには蛹というものがありません。
たとえば、蝶のように幼虫から蛹、成虫になる過程の蛹の期間は誰もがはっきりわかりますよね。
しかし、セミの幼虫はそのような蛹の姿を持たないのです。
土から出てきたら、木に登りじっとしているままです。
そのあと殻を破って成虫になりますが、表現としては幼虫から脱皮して成虫になったというほうが正しいのです。
セミのような昆虫は不完全変態と呼ばれており、蛹にならないのです。
まとめ
昆虫が成虫として羽化するときは、蛹という姿があるものだと思っていました。
確かに、蝶などのような蛹はセミにはありませんが、セミの抜け殻を蛹だと思う人もいるのではないでしょうか?
他にも不完全変態と呼ばれる昆虫がどのような抜け殻をしているのか気になる部分です。