セミの寿命は一週間という言葉を聞いたことがあると思います。
この言葉は本当なのか疑問に思うことはありませんか?
そこで、卵から幼虫になり羽化して成虫になるまでどれくらいの期間がかかっているのか調べてみたいと思います。
セミの卵から羽化するまで
セミはいつごろ卵から孵化するのかというと、多くのセミが一年後の梅雨時期なのです。
まず、卵から幼虫になるまで一年という歳月がかかっていることに驚くと思います。
メスが産卵するのは枯れ木なのですが、枯れ木で孵化した幼虫は、自力で地中に潜っていくことになります。
そしてそれから成虫になる準備が完了するまで地中から出てくることはないのです。
地中ではどのように大きくなるのかというと、木の根に口先を差し込み、樹液を摂取して栄養を得るのです。
地中での生活はどのくらいの期間なのでしょうか。
実はセミの種類によって異なるのですが、短い品種でも3年、長いものではなんと17年かかるのだとか。この長い地中にいる期間でも実は脱皮しているのですよ。
アブラゼミだと4回も脱皮するのです。
そうして成虫になる準備ができてきたら、地表近くまで移動してくるそうです。
土の中から出てくるだけで一体何年かかってしまうのでしょうね。
このような生態をしているせいなのか、セミの幼虫についてはまだまだ研究が進んでいないそうです。
セミの成虫としての期間
セミが成虫になるための羽化が行われるのは夜の時間帯です。
木に登って羽化するのですが、無防備な状態になっているので明るいときには羽化しません。
天敵が多いですからね。
セミの抜け殻を見たことがある人は、どうやって羽化しているのか想像できるでしょう。
木に足で体を固定して、背中の部分から出てくるのです。
そうして一晩かけて体をゆっくりと成虫にしていくのです。
翌朝には見慣れたセミの色になっているそうです。
そして、人の目につくようになってからの寿命が一番短く一か月くらいなのです。
まとめ
実際のセミを個体で観察すると、数年から数十年の単位で生きていることがわかりました。
しかし、セミの卵や幼虫の期間を詳しく調べることがまだ難しいとされているので、セミの生態には謎が多いそうです。
確かに十年単位の研究をするのは根気が必要だと思いますが、これから研究が進めば新たな発見もありそうですね。