夏休みの昆虫採集でセミを捕まえるのに失敗して、尿をかけられたことがあるという人も多いのではないでしょうか?

セミの尿には毒があるという方もいますが本当でしょうか。

そこで今回はセミの尿の成分について詳しく見ていきましょう。

セミ 尿 成分

セミの尿に含まれる成分とは

セミの尿に含まれる成分について調べる前に、セミの成虫が食べるものをご存じでしょうか。

セミの成虫は樹液を食料としています。

セミには1センチ以上に及ぶ長い口がついておりそれを木に差し込み、樹液を吸っていると考えられています。

樹液には師管液と道管液とありセミの幼虫、成虫ともに道管液を吸っていると考えられています。

師管液と道管液は植物の中に通っている管で、師管は光合成などにより葉で作られた養分を、道管は植物の根から水分や養分を運んでいます。

セミの成虫が樹液を吸った痕には糖分が多く含まれる液が出てきてアリなどが寄ってくることから、セミの成虫は師管液を吸っているのではとも言われていますが、詳しくは解明されていません。

樹液には大半が水分になっておりセミは樹液に含まれている栄養分を吸収し、不要になった水分を尿として排出しています。

つまり、セミの尿に含まれる成分はほぼ水であると考えられます。

ほとんど水なので私たち人間にとって有害な物質が含まれていることはないと考えられます。

また、セミを捕まえ損ねた時に尿のようなものをかけられることが多いと思いますが、これは膀胱の機能が弱くびっくりして排出してしまったり、飛ぶときに少しでも体を軽くするためではないかと言われています。

自分を狙う敵へ攻撃しているというわけでなく、消化中の樹液や不要な水分を排出しているだけなので落ち着いて対処しましょう。

もし、セミの尿が目に入ってしまっても水でよく洗い流せば問題はないといえるでしょう。

ただ、いくら成分がほとんど水とはいえ尿をかけられるのはあまり良い気分ではないため、セミが近くにいると思ったときは尿をかけられないように注意を払うようにしましょう。

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まとめ

セミの成虫は樹液を主に食料としています。

樹液には水分が多く含まれており、それを飲んでいるセミは不要になった水分を尿として排出しているため、セミの尿の成分はほとんど水であると考えられています。

もし、セミに尿をかけられてしまっても害はないためしっかり洗い流せば問題はないといえるでしょう。

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