夏になると、セミの鳴き声がうるさいぐらいに響き渡りますが、道を歩いていると蝉が道路上にひっくり返っているのを発見します。

蝉は一度道に落ちると飛ぶことはできないのでしょうか?

蝉 飛べない

蝉が地面に落ちて飛び立てないとき

よく地面に落ちているセミがいます。

近づいてみると、いきなりバタバタ暴れだしたりするのですが、あれはどういう状態なのでしょうか?

蝉が飛べなくなって地面に落ちてしまったのでしょうか?

確かにそれもありますが、実は亡くなりかけている状態らしいです。

蝉は元々長い距離を飛ぶことはできません。

寿命が来たなどの理由で弱ってしまうと、木に捕まる気力もなくなってしまい、地面に落ちてしまいます。

しかしまだ生きていますから、人が近づいて来たり、何らかの外的な刺激があると動き出します。

特に落ちた時にひっくり返った状態になると、自力で起き上がることはできないようです。

まるで亀のように元に戻ろうとしますが、亀と違って手足もない蝉は羽をバタつかせるぐらいしかできません。

結局体を反転させて飛び上がることもなくなり、諦めて動かなくなってしまいます。

実は土の地面であれば、蝉にとっても起き上がることは難しくないらしいのですが、ご存知の通り、現代では人間の手によって地面はアスファルトに舗装されたり、コンクリートになっていたりします。

このような場所に落ちた蝉は哀れ、起き上がることはできないそうです。

しかも夏の強烈な直射日光は、セミにとっても苦しいことには変わりません。

その状態が長く続くと、ほとんどの蝉は弱って亡くなってしまいます。

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羽化失敗したセミは飛べない

幼虫から成虫に変わる時に羽化失敗してしまう蝉もかなりの確率でいるようです。

その場合は、羽が損傷したりして飛ぶことはできないことになります。

何だか可哀想ですね。

脱皮直後は飛べない

蝉は地上に出てくるときに脱皮することはよく知られていますが、脱皮した直後は羽も柔らかく十分な強度もないので、いきなり飛ぶことはできないようです。

そこでしばらくの間は、木に止まるなどして、羽を乾かし、十分な強度ができるまで待っています。

その間は、外敵の攻撃にもかなり弱い状態です。

もちろん、羽を震わせて鳴くこともできません。

 まとめ

蝉が元々長い距離を飛ぶことはできませんが、弱ったときは飛べなくなって地面に落ちてしまいます。

また、羽化の直後や羽化そのものに失敗した時は、飛ぶことができないケースもあるようです。

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