夏の風物詩でもある、セミ。
暑い気温の中で、ひたすら元気に鳴き続けるのが少し苦手だな、という人も中にはいると思います。
しかし、もし夏にセミが一匹も鳴かなかったら、きっとどこかさみしさを感じるはずです。
そんなセミの生態について調べてみようと思います。
セミの足って一体何本?
まずは、セミの足についてです。
セミは、「昆虫」の仲間に分類されます。
では昆虫の定義とはなんでしょうか。
それは、「体が頭部・胸部・腹部で出来ており、胸部から節のある脚が3対6本生えており、と2対4枚の翅をもつ生き物(例外あり)」とされています。
よって、セミの足は6本ということになりますね。
この6本の足は、ただまっすぐに生えているわけではありません。
何とあの小さい足には、ヒトより数の多い筋肉が節(基節、転節、腿節、脛節、跗節(附節とも呼ばれています)の5部分)に付着していて、それが伸び縮みにすることによって動かされているのです。
セミの目って一体何個?
次に、セミの目についてです。
セミを思い浮かべてみると、クリッとした黒目が2つ。
あれが目じゃないの?と思いますが、実はあの目のほかに3つの目が隠れているのです!
というわけで、正解は全部で5つも目があるんです。
では、3つの目は一体どこにあるのでしょうか。それは、目立つ2つ目の間にポツポツと3つの目が付いています。
よく見てみると、赤い水晶のようでとてもきれいです。
目立つ2つの黒目は複眼といい、物の形を見るためにあり、真ん中の3つの赤目は単眼といい、明るさを感じるためと、それぞれ別の役割をしています。
この二種類の目を組み合わせることにより、セミは周り全体をみることが出来るのです。
まとめ
調べてみて、セミの足と目の仕組みがよくわかりました。
あんなにちいさな生き物でも、調べてみるととても複雑な構造になっているので、とても興味深い結果となりました。
セミは現在、約3,000種が確認されており、中には、翅(はね)の端までが1.3cm程度のハエのような小さなものから13cmもある巨大なものまでいます。
これからも夏の風物詩として、暑い夏を盛り上げていってほしいですね!