日本の夏を代表する風物詩となっているのがセミですが、朝から盛んに鳴き始め夕暮れに鳴くものもいるので、夏とは切っても切れない縁があります。
そんな親しみ深いセミですが、路上で仰向けになっている姿を見ることもあります。
亡くなっているのかと驚いて見直すと、実は生きているのでホッとしたという経験もあるのではないでしょうか?
どうして仰向けになるのか理由を探っていきます。
道路はフラットなとこが多いため
基本的に、セミの体は重心が背中の方にあります。
なぜならば、羽を動かすことによって筋肉が発達しているからです。
そのため何らかの弾みでバランスを取ろうとすると仰向けになってしまうのです。
自然界では、たとえ仰向けになったとしてもフラットになっているところはなく、起伏を利用して羽を動かせば、簡単に起き上がることができるわけですが、道路はアスファルトやコンクリートでフラットになっているところばかりですので、仰向けから元に戻るのが難しいためその姿を人間が見る機会が多くなってしまうのです。
重心が背中にあるため
そもそも、セミの重心は先程も述べましたように背中にあります。
羽を動かして鳴くために、背中の筋肉が発達するためにこうなってしまいます。
そのため、セミがうつ伏せでバランスを取るとすれば、足を広げている姿勢がちょうど良い程度です。
そのため、その姿勢が維持できないとバランスを壊して仰向けになりやすい構造をしています。
手に取って見た時に、セミの重さは人間にとってわずかな軽さに感じますが、重心の位置でこのような姿になります。
体力低下のため
セミは、短命ですが体力が低下して来ると、樹木に止まり続けることや飛ぶことが不可能になってしまいます。
そのため、どうしても地面に落ちてしまうと仰向けになってしまいます。
重心が背中にあるため、元に戻そうとしても体力低下のため羽を動かすことすらできず、そのままの姿勢でいることしかできずにいます。
さらに体力が落ちて行くのでそのまま亡くなってしまうこともあります。
そのため、路上などでお腹を出して亡くなっている姿を見かけることが多くなります。
まとめ
セミはこのような3つの理由があり、仰向けになりやすいわけです。
羽をバタバタさせている姿を見る時、触ってしまうこともありますが、人間の手出しがセミにとっては助かる場合もあるのかもしれませんね。