セミの一生がとても過酷である事は、世間一般によく知られていますね。
長い間土の中にいて、子孫を残すために危険いっぱいの地上に出てきます。
そこからパートナーを探すためにオスは一生懸命鳴き、メスは卵を産み、夏が終わるとその一生を閉じます。
今回はその最期にスポットを当てて調べてみようと思います。
セミファイナルとは?
夏の終わりになると、道端や公園にセミが仰向けになって落ちているのを見かけるようになります。
そんな時にうかつに近づくと、急にセミが飛んできてビックリすることがありますね。
その体験がトラウマになって大のセミ嫌いになる方もいるようです。
その、生きているけれどもう動かないように見える状態を「セミファイナル」と呼ぶそうです。
昔は「セミ爆弾」とも言われていましたね。
セミファイナルというと、スポーツの世界では準決勝、プロレスやボクシングではメーンの試合の前の試合をいいますが、広い意味で「最後の一歩手前」ということのようです。
それでは、この「セミファイナル」をどのように見分けたらよいのでしょうか。
足に注目すると違いが分かる
仰向けに倒れているセミをよく観察すると、その状態が分かります。
観察するのは足の開き方です。
人が亡くなると腕を胸の前で組みますよね。
それと同じように、足が胸の内側に折りたたまれて閉じている状態なら、もうすでに絶命していますので近づいても動きません。
セミの足にも筋肉がありますので、それが弛緩して閉じた状態になるのです。
つまり、足が開いている時が「セミファイナル」の状態です。
この状態の時にうかつに近づくと急に動き出しますので、セミが苦手な方は気を付けてください。
まとめ
確かに、急に動いて、しかもそれが自分に向かってきたら怖い思いをしますよね。
ですが、ここでその対処法を述べましたので、もし「セミファイナル」状態のセミを見かけたらそっとしてあげてください。
セミも精一杯生きて、その最期の時を静かに迎えたいのだと思います。
ほうきで掃くのは、動かなくなってからにしてあげてください。