蝉の目はいくつあるのでしょうか?
パッと見、大きな目が左右に2つあると思えるのですが、実は全部で5つあるそうです。
他の3つはどこにあるのでしょうか?
蝉の目には複眼と単眼がある
複眼という言葉を聞いたことがあるでしょう。
昆虫などが持っている、たくさんの小さな目が集まってできた目のことです。
これに対して、一つの目のことを単眼といいます。
人間の場合は、単眼が二つあるわけです。
蝉の場合は、特徴的な目が左右二つありますが、これは複眼になります。
そして、さらに単眼が3つもあるのです。
セミの単眼はどこにあるのでしょうか?
蝉の単眼が見つからない
蝉の単眼はかなり見つけにくいです。
蝉の額に相当する部分をじっくり見てみると、実は二つの複眼の間に3つの点のような、丸い球形のものが見つかると思います。
実はこれが蝉の単眼です。
通常は赤い色をしているので比較的見つけやすいのですが、羽化した直後などは透明の場合もあり、さらに見つけるのは至難の業です。
これが蝉の3つの単眼になります。
蝉を5つの目の機能
蝉には5つもの目がありますが、何故こんなに多いのでしょうか。
5つの目の内訳は、2つの複眼と3つの単眼という話はしましたが、それぞれ機能が異なります。
複眼は、他の節足動物や、単眼しかないものと同じく、物を見るためにあります。
もちろん単眼と複眼では見え方が全然違うと思いますが、節足動物は複眼に慣れているでしょうから、それでしっかり物を見ているのでしょう。
一方の単眼は何のために付いているのでしょうか。
実は、この3つの単眼は光を見ているのです。
光というか周囲の明るさですね。
なんと、蝉は明るさを判別するために、3つの単眼を使っているのです。
何というか、かなり効率が悪いような気がします。
人間の場合、2つの単眼だけで、物を見ることもできるし、もちろん明るさを判別することもできますからね。
いろいろと調べてみますと、蝉が5つも目を持っているのは、どうやら進化上の名残りだそうです。
蝉の前身というか、進化前の生物が5つの目を持っていたということです。
まとめ
蝉には複眼が2つ、単眼が3つの合計5つの目があります。
複眼で物を見て、単眼で明るさを見ます。
単眼は非常に見つけづらいですが、複眼の間にある3つの点になります。
単眼は通常赤い色をしています。