蝉は、幼虫期を土の中で暮らします。
その暮らしぶりは、地上からだと目にすることはなくあまり知られていませんね。
地中のどのようなところで、何を食べて、どのくらい潜っているのかなど、今回は蝉の幼虫期、土の中での様子について調べてみました。
土の中には何年いるの?
蝉が幼虫時代を土で過ごす期間は、その蝉の種類や大きさによって異なるそうです。
短いもので1年。長いもので5年ほどと言われています。
大きい蝉ほど長く土の中でいるようです。
気温や栄養状態によって、同じ種類でも、成虫になる時期が異なるそうです。
なかには17年蝉といって、17年地中にいる蝉もいるようです。
土の中では何を食べているの?
蝉の幼虫は木の根に沿って穴を掘り、木の樹液から水分と微量のアミノ酸を摂取しています。
幼虫から成虫に変わる時期には大量の樹液を吸うそうです。
飼育する場合は、アロエの樹の根や土の中にジャガイモの種イモを植えても餌となるようです。
成長期は年に2回、それぞれ約1ヶ月程度で、年に2ヶ月しか成長しないため、幼虫期が長いと言われています。
ですから、実質的な幼虫期間は4ヶ月から6ヶ月と、他の昆虫と変わりないのです。
摂取する樹液も、どの木でも良いというわけではないそうです。
また、地中の中では数回の脱皮もするそうです。
土の中ではどのくらいの深さで生活しているの?
蝉は地中20センチから70センチほどの深さで生活していると言われています。
あまり深いところまではもぐりません。
まとめ
蝉の幼虫は木の樹液を吸って生きていたのですね。
栄養分をたくさんとって、温かいところで生活すると早く成長し、成虫になるということもわかりました。
土の中にはモグラなどの天敵もいますし、冬虫夏草の菌がついてしまうこともあるそうです。
成虫になる日を夢見て、蝉の幼虫たちはたくましく土の中で成長を重ねていたのですね。