セミには、7年、13年という数字に秘密がある事はご存知でしょうか。
幼い頃からどこにでもいて夏になるといつでも見かける、そんな慣れ親しんだセミには実は奥深い謎があるのです。
7年セミと13年セミ
セミに関係のある、7年、13年という数字は実は寿命の事を指します。
セミは、成虫になると約1ヶ月前後の短い命といわれていますが、実はセミというのは羽化する前の幼虫である時期は意外と長く、土の中でじっと羽化するタイミングを伺いながら少しずつ成長していきます。
一般的には、産卵から成虫になり羽化し成虫になるまでの期間が約7年と言われています。
この一般的なというのは、主に日本の夏によく見られるアブラゼミやミンミンゼミなどを指します。
その一方で、13年もの長い期間で羽化のタイミングを待つセミもいます。
そのセミは、主にアメリカの東部や北部に生息し、13年間土の中に潜り続け、きっかり13年経つと一斉に土の中から幼虫が這い出してきます。
それは、何十万・何千万という莫大な数だと言われています。
一斉に大量発生をする事で、他の動物の餌食になり繁殖の機会が減ってしまう事を防ぐ事が出来ます。
なぜ、きっかり13年で土からでて来れるかというと、セミの幼虫が餌とする樹木の樹脂は季節ごとに量が違います。
その樹液の量で、セミは季節を判断し今が何年目の夏かということを判断できるそうです。
同じセミでも、これだけ周期が違い、またその地域に適した方法で生き延びていき、季節や年月を感じていく事はセミもヒトも同じなのですね。
まとめ
セミが羽化するまでに7年と聞いても驚くのに、13年もの間じっと待ちしかも自身で周期をカウントしている事にものすごく驚きました。
セミに感情はあるのだろうかなど考える事がありますが、周期をカウントできるセミですから、きっと感情や考え事もしているのかもしれません。
これからは、セミの事をただの虫とは思えなさそうですね。