はるか昔、我が家にノラ猫が住み着いた時の事です。
飼っていたわけではなく地域猫でしたので、きっと縄張りの中に私の家があったのでしょう。
ある日、大きなドブネズミが玄関の前に置いてありました。
20年くらいも前の事ですが、あの頃は不衛生な生き物がとても大きく、迷惑極まりない存在でした。
そんなドブネズミが、学校に行こうと玄関を開けたら横たわっているのです。
恐怖のあまり母を呼んで処理してもらいました。
私の場合はネズミでしたが、セミを持ってくるという話もよく聞きます。
猫を飼っているお宅では、こういう経験をしたという方は多いのではないでしょうか。
何故獲物を持ってくるの?
母によれば「猫が私たちにプレゼントしてくれたのだから、怖がらなくていい」ということでしたが、何とも気味の悪い思いでした。
昔は、猫が獲物を持ってくるのは褒めて欲しくて飼い主に獲物を見せびらかしに来る、という話だったそうです。
ただ、最近では少し変わって、飼い主を「狩りのできない可哀想な子猫」と見立てて、狩りを教えようとする親心から獲物を持ってくるのだそうです。
かといって、飼い主はセミをもらっても嬉しくありませんよね。
ですが、猫としてみれば「なかなか狩りを覚えない、できの悪いかわいいわが子」という認識で、せっせとセミを運んでくるかもしれません。
そしてそのうちに活きのいいセミを持ち込まれ、捕まえるのに一苦労し、本当に猫に狩りの練習をさせられる格好になるかもしれません。
そんな事態を避けるには、どのように対処すればよいのでしょうか。
獲物を持ってこないようにするには?
狩りの得意な猫は、いつまでも持ってくるかもしれません。
狩りを止めさせたい時は外に出さないのが一番です。
ですが、猫にとって地域のパトロールは運動不足の解消にもなるし、何より出たがっているのを閉じ込めておくのはかわいそうですよね。
そんな時は首輪に鈴などの音が出るものをつけて、狩りを失敗させる方法が良いかもしれません。
かわいそうですが、狩りの上手な猫には多めにつけてあげてください。
まとめ
セミを持ってこられると本当は迷惑ですが、実は猫の愛情からのことだと分かるとちょっと嬉しいですね。
その気持ちを受け止め、ぜひ怒らずに円満に解決しましょう。