樹脂標本という標本の方法があります。

通常の標本は昆虫を乾かして針で刺して固定します。

樹脂標本は樹脂で固めて永久保存する方法です。

この方法で標本にすると、虫の細部まで見ることが可能になります。

セミ 樹脂 標本

セミを標本にする

セミは日本各地で沢山の種類が確認されている昆虫で、標本にする人も沢山います。

が、セミの羽は薄く、乾燥させて普通に標本にするには羽が壊れてしまったりします。

普通は羽や足を待ち針などでとめて固定したりします。

お子様が標本をつくる際には針も注意が必要になりますが、樹脂標本ですと針も不要です。

液の取り扱いは注意が必要ですが、針を扱わないので怪我などはしません。

エポキシ樹脂とは

樹脂標本に使われる樹脂は主にエポキシ樹脂と言われる樹脂です。

エポキシ樹脂とは溶剤を混ぜて固める液体の事で、乾くと固まって透明なので、虫の表側も裏側もよく観察できるのが利点です。

さらにきちんと綺麗に固めることが出来ると透明なセミの羽をよく観察することが出来るためとてもお勧めな標本方法です。

もちろん樹脂に閉じ込めるからと言ってそのまま閉じ込めてはいけません。

きちんと乾かすことが大前提ですが、それでもとてもよい標本方法と言えるでしょう。

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樹脂標本のやり方

エポキシ樹脂の標本に関して注意すべきことは、火気厳禁であるということと換気をきちんとするという事です。

さらにこの樹脂を流し込む際、どうしても空気が入りやすく、気泡が出来る場合があります。

気泡が出来ないようにゆっくり注ぎ、気泡ができてしまったらつまようじなどで気泡を壊したりなるべく気泡が入らないようにします。

注ぐ際にストッキングなどでこしながら注ぐと気泡ができにくくなります。

完全の硬化には約24時間ほどかかります。

固まってないのに触ってしまうと跡がつくので注意しましょう。

さらに混合液を加え大体また24時間ほど経つと完成です。

表面を整えたい場合はやすりなどで整えて磨くといいです。

まとめ

針で刺す以外にそのままの姿を固めて標本にするやり方は、360度観察できるのでいいですが、液の取り扱いには注意し必ず換気をしましょう。

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