夏になると、夏休みの宿題で必ずと言っていいほど作ってくる子が多い標本。
夏はカブトムシやクワガタ、セミなどといった昆虫が沢山です。
その中でも一番見つけやすいセミを標本にするにはどういったものが必要なのでしょうか。
標本に必要な道具
標本にするにはまず、標本箱と呼ばれる虫を入れる箱、そして虫を固定する昆虫針が必要です。
昆虫針ではなく待ち針や虫ピンなどといった針はさび付いてしまう場合があります。
虫の足などの横にあるのは待ち針ですが、これは実際昆虫の足に刺すのではなく足の形を整えたりしているのです。
今は標本セットのように箱や針がセットになっているものもありますからそれを活用するのが一番早くて正確です。
標本をつくるのに一番重要なのは道具よりも昆虫自体です。
標本にするセミをよく乾燥させることが一番重要になってきます。
必ず乾燥させましょう
標本にするセミを風通しの良いところで乾燥させます。
夏の間は突然の豪雨などで濡れてしまう場合もありますので注意しましょう。
乾燥中は箱などに入れてください。
そして、箱の中に防虫剤も一緒に入れます。
セミを乾燥させるのは虫が湧かないようにするためですが、乾燥中にも虫が湧くのを防ぐためにも防虫剤は必ず入れましょう。
きちんと乾燥させて作ると虫も湧かず、変色することも最小限に抑えられる上、長年楽しむことが出来るのです。
乾燥のさせ方と乾燥にかかる時間
しっかり乾燥させるために、風通しのいい場所で箱に入れ、防虫剤と乾燥剤を入れて一ヶ月くらいが理想です。
たまに冷蔵庫などに入れて乾燥する場合もありますが、食品が入る冷蔵庫なので家族などに許可を得てからにしましょう。
しっかり乾燥させて、昆虫針で刺して、形を整えます。
もし成虫のセミはちょっとまだ抵抗がある、という場合はまずセミの抜け殻から始めてみるのもいいかもしれません。
抜け殻もセミの種類によって形が違うので、いろんな種類のセミの抜け殻を集めてラベルを付けるととてもいい標本になります。
抜け殻なので、乾燥に時間もかからずお手軽です。
まとめ
セミを含め昆虫全般、きちんと乾燥させないと腐敗したり虫が湧いてきたりしてせっかく制作した標本を捨てなくてはなりません。
きちんと乾燥させましょう。