蝉と地震の関係については古来より様々な文献に記録が残されていますが、生物の異常行動については謎に包まれた部分が多くいまだ解明はされていません。

また、近年暑い夏の日中に限らず夜になっても蝉の鳴き声を聞く機会が増えたという声も多く聞かれるようになってきました。

蝉 地震 関係 夜に鳴く

蝉の鳴き声と地震の関係について

蝉と地震の関係については古来より関係性が注目されており、文献に記録としても残されています。

これは蝉が地震の前触れを感じ、七年に一度の開花の時期をずらすからと言われています。

そのため、蝉に関していえば蝉が夜に鳴くというよりは今まで鳴いていた蝉が全く鳴かなくなるという状況の方が地震が起こる前兆ではないかと考えられてきました。

実際に、歴史の教科書でも有名な1923年の9月に発生した関東大震災では神奈川県や埼玉・伊豆半島一帯で夏場、蝉の鳴き声を全く聞くことがなく9月に地震が発生したという記録が残されています。

同様の例としては1707年の夏、現在の三重県で例年では日中よく聞かれた蝉の鳴き声がピタッと止まり、まるで真夜中のような静寂に包まれたことで天変地異の前兆ではと心配した村人の声を庄屋が、地元の郡代に申し出たという記録が残されており、同年の10月に犠牲者2万人に及んだと言われる宝永地震が起こっています。

さらに、翌月の11月には宝永大噴火と呼ばれる富士山の噴火が起こり、農作物に深刻な影響をもたらしました。

これらの記録から、夏場本来聞こえるはずの蝉の鳴き声が聞こえないのは地震が起こる前兆なのでは、と考えられるようになりました。

また、近年都市部を中心に日中だけでなく夜でも蝉の鳴き声が聞こえるという声が多くあがるようになってきました。

これは、世界全体の課題である温暖化の現象で夜でも25℃以下に気温が下がらない熱帯夜が増えたことと、昼間のように明るい照明が原因と考えられています。

気温が下がり、暗くなるはずの夜が温かく明るいので蝉が昼間と錯覚を起こして鳴くのではないかと言われています。

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まとめ

蝉と地震の関係については科学的に証明はされていませんが、過去の資料を見ると全く関係がないとも言い切れません。

蝉が夜に鳴くという行動についても、現在では都市部だけですが今後温暖化が進むと全国各地で夜も蝉が鳴くという状況が珍しくなくなるかもしれません。

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