暑い夏の夜に響くセミの鳴き声。

そもそもセミは夜鳴くものなのでしょうか?

セミは日中鳴くのが当たり前とされていたことから、夜セミが鳴くのは地震の前兆なのでは?という考えもあるそうです。

果たして本当にそうなのでしょうか。

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セミが夜に鳴く理由と地震との関係性

セミは暑い夏場の日中に鳴くのが当たり前の光景とされていたため、夜にセミの鳴き声を聞くことがあまりなく、非日常であったため「何か不吉なことの前触れではないか」という人々の思いからセミが夜に鳴くのは地震の前触れかもしれないという考えが広まるようになったと言われています。

実際に、地震の前兆として生き物の異常行動が挙げられており、日本でも東日本大震災の前に鯨が浜辺に大量に打ち上げられたことが記憶として新しいのではないでしょうか。

しかし、セミの場合は夜鳴くことよりも本来鳴くはずの夏場に鳴かないことのほうが不吉とされ、地震の前兆なのではないかと考えられています。

実際に1923年に起こった関東大震災では夏に神奈川・埼玉・千葉一帯でセミが全く鳴かなかったという記録が残されています。

また、1707年に起こり犠牲者2万人を出したと言われている宝永地震やその翌月に起こった富士山の大噴火、宝永大噴火が起こった夏も、暑い夏の日中もまるで真夜中のように静かでセミの鳴き声を聞くことがなかったと言われています。

このことから、セミの場合は夜鳴くことよりも本来鳴くはずの日中に鳴かないことの方が、不吉な事が起こる前兆とされているようです。

また、セミが夜鳴くようになった理由として都市部を中心とした温暖化や、技術の進歩に伴い夜中でも明るい照明が使われまるで日中のように明るい場所が増えたためと考えられています。

基本が下がるはずの夜になっても、日中と同じように温かく明るいためセミが昼間と錯覚を起こし、近年都市部を中心に夜セミの鳴き声を聞く機会が増えてきています。

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まとめ

少し前まではセミが夜に鳴くというのは珍しい光景だったため、地震の前兆なのではと考える人もいました。

生き物の異常行動は謎が多く解明されていないことが多いですが、セミが夜に鳴く行動についていえば温暖化や明るさによって昼間と錯覚して夜も同じように鳴く機会が増えてきたといえるのではないでしょうか。

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