長い期間、土の中で過ごし晴れて羽化できたセミ。そんなセミは、夏中いつでも鳴いているように思われますが実は、鳴くタイミングというものがあります。
そのタイミングは、どのような形で分かるのでしょうか。また、タイミングを計る理由はなんなのでしょうか。
タイミングが重要!セミの鳴くとき
夏になると、一日中セミの鳴き声が聞こえて、こんなに一日中鳴くなんて元気だな~なんて思っていましたが実は、羽化したセミは一日中鳴いているわけではありません。
それには、うまいタイミングがあるようです。
セミには日本だけでも数種類います。
主に、朝早くから昼前に鳴くのがクマゼミ。
お昼前から、日が暮れるまでの間に鳴くのがアブラゼミ。
明け方や、日が暮れた後に鳴くのがヒグラシ。
といったように、セミは種類によって鳴く時間帯が変わります。
一見、ずっと鳴き続けているように思われがちですが、実は、実際に鳴いている蝉の種類はそのときどきで違うのですね。
セミは、それぞれの種類で決まった時間帯にタイミングを見計らって鳴いているのです。
そんなセミは、羽化した後に羽を広げ準備が出来たら鳴き始めます。
セミは、幼虫でいるときは7年という長い期間かかりますが羽化して成虫になると、約1ヶ月しか生きていません。
その1ヶ月の間は、繁殖のために活動するのでセミが鳴く事も、異性のセミへの求愛活動と言えます。
それぞれの種類で、鳴く時間帯が決まっているので、その時間帯で、その種類が求愛を始め繁殖活動ができるというわけです。
なので、羽化したセミはうまいことタイミングを見計らいながら最後の仕事に懸命になっているのですね。
まとめ
セミが、いろんな種類で入れ替わり立ち替わり鳴いているとは全く知りませんでした。
日中など、うるさいな~と思う事もしばしばありましたが、7年生きたセミの最後の大きな仕事だと思うと、これからは見方が変わりそうですね.