ひぐらしやらヒグラシやら、発音そのままにひらがなやカタカナで書き表されるヒグラシですが、その漢字はご存知ですか?
実は複数あり、一番表されるのが多いのは蜩という漢字のようです。
他には、字面も同じの日暮、また秋蜩と書く場合もあります。
また当然ながら、ヒグラシという単語は英語界でも存在します。
なんて言うのか知っていますか?
今回はヒグラシ本体の生態からは離れて、漢字の意味や英語での呼び方について紹介していきます。
蜩の漢字の意味は?
ヒグラシをはじめセミは昆虫ですから、虫偏(むしへん)がついているのは当然のことですね。
違和感はありません。
問題は右、つくりの周ですが、何故つくりにはこの文字が採用されているのでしょうか。
実はこの蜩という漢字、音読みでは「チョウ」と読みます。
右側、つくりの部分を「チョウ」と読むためです。
「チョウ」は昔の表現をするならば「テウ」とも表せます。
ヒグラシに何故虫偏に周の蜩が当てられているかについて、一説では、かつて中国の人がヒグラシの鳴き声を「テウテウテウ(周周周)」と聞き取ったからだと言われています。
漢字は中国から輸入されたものですから、由来が中国にあっても不思議ではありませんね。
ひぐらしは英語でなんて呼ぶ?
驚かれるかもしれませんが、なんと英語の世界にセミのヒグラシは存在しません。
じゃあ英語圏の人たちは日常生活でヒグラシのことをなんと呼んでいるんだ、と疑問に思うのは当然ですね。
その答えですが、そもそも英語圏の人たちは日常生活で「ヒグラシ」を使いません。
どういうこと?と思われるでしょう。
何故ヒグラシという単語が出てこないのかと言えば、実は英語圏にヒグラシが生息していないからです。
ヒグラシが生息しているのは東アジアのみだと言われています。
なのでアメリカであったりカナダであったりイギリスであったり、英語を使う人たちの生活にヒグラシは存在しないのです。
そもそも出会ったことのない人の方が多いのでしょう。
ですから彼等の世界にヒグラシという単語が存在しないのも無理はありません。
どうにかして呼ぶのなら、ローマ字そのままに「higurashi」と呼ぶしかないでしょう。
まとめ
英語の世界にヒグラシがないのは驚きでしたね。
蜩という漢字の意味も含めて、新しい発見ができたかと思います。