夏になるととっても大きな声で暑さを知らせる蝉。蝉という漢字は蝉で使う以外なかなかみません。
沢山の種類がいる蝉ですが、この蝉の漢字の由来や生態はどういうものなのでしょうか。
そもそもセミは蝉と書く由来は
蝉の名前の語源は「せんせん」と鳴いているように聞こえた、という説があります。
蝉という漢字の音読みが「せん」で、蝉がシャンシャンシャンと鳴くのをセンセンセンという擬音となって、センと鳴く虫が短縮されてセムからセミになったと言われています。
また他にも蝉の鳴き方がお腹にある特別な膜を震わせて鳴くので震えて鳴く虫という意味で蝉という漢字が出来たともいわれていて蝉の漢字には諸説ありますが鳴き声がどれも関係しているのです。
蝉の名前と鳴き声の関係
蝉という漢字自体が鳴き声を表したものですが、蝉の種類ごとの名前にも鳴き声が関係しています。
ミンミンゼミやツクツクボウシなどがいい例で、ツクツクボウシもツクツクボウシと言いながら鳴いているように聞こえ、ミンミンゼミもミンミンと鳴いているように聞こえるからです。
アブラゼミは何故アブラなのかというと、アブラゼミの鳴き声がすごく大きくて「ジジジジジー」と鳴くことから、鍋で油をあげている時のような音に聞こえるからという理由でアブラゼミというようです。
一見鳴き声と関係なさそうですがアブラゼミも鳴き声が関係していました。
よく文学に登場するヒグラシ
蝉の種類のヒグラシは鳴き声が「カナカナカナカナ」と鳴きます。
ヒグラシは何故ヒグラシというのでしょうか。
ヒグラシというのは夕暮れ時になると鳴き始める種類の蝉で哀愁を帯びた鳴き声です。
そのため、よく日本の文学作品にもよく登場します。
日暮れに鳴くのでヒグラシと呼ばれるようになったもので、やはり鳴き声と関係している名前なのです。
もちろん蝉の中には鳴き声に関係ない名前がついているものもあります。
まとめ
蝉は昆虫の中でも鳴き声に特徴があり、色々な鳴き方があるのでそれにちなんだ名前が付けられているものが多いようです。
沢山種類がいる蝉。
良く聞く蝉からあまり知られていない珍しい蝉まで鳴き方や名前など調べてみても面白いかもしれません。