長い間土の中で過ごしてきた幼虫が成虫になるためには羽化しますよね。
その羽化のために、今まで生活していた土の中から地上へ出て木を目指していくわけです。
そんな姿を見るなら薄暗くなる夕方から夜にかけて見に行くといいようです。
ただ、幼虫の羽化は失敗することが多いようなんです。
そこで、幼虫が羽化に失敗する原因を調べてみました。
幼虫の羽化の失敗の原因
幼虫の羽化が失敗に終わる原因にはいろいろあるようです。
まず、羽化の時期を迎えている幼虫の体は、とてもデリケートな体になっているようです。
そのために、土の中から這い出ても体力が持たずに、途中で息絶えるということもあるようなんですね。
さらに、何とか木に登ることができても、何かしらの理由で木から落下してしまい、息も絶え絶えとなることもあるようです。
落下したことで足に傷を負ってしまい、もたついているところに、外敵が現れて持ち去られることもあるようです。
天敵は地上だけではないです。
うまく木の上を這って登っていけても、クモやスズメバチ、鳥などの天敵がいます。
羽化直前の幼虫は、天敵に遭遇しても、何もすることができません。素早く移動できる手段も、親が守ってくれるわけでもないので、まさに幼虫の羽化は命がけになりますよね。
ときには、穴から出るときに、木の根っこなどに体がひっかかって、土の中から外に出られないまま終わってしまうケースもあるようです。
また、意外なのですが、せっかく土から這い出たものの、すぐ近くに木や葉っぱがなかったことで羽化に失敗することもあるようです。
これが飼育下ならどうでしょう。
飼育下でも過度に幼虫を構ってしまう事で失敗したり、気温の高低差や、飼育しているケースの中で羽化させたりすることも失敗の原因になるようです。
まとめ
もし、幼虫を飼育している中での羽化の場合は、部屋の中を暗くする必要があるようです。
もともとセミの幼虫は薄暗くなったころに土の中から這い出てきます。
そんな状態を作るために部屋の中を暗くするということのようです。
そして、幼虫の体をつかんだりしないことも大切のようですよ。
ストレスで羽化に失敗することもあるようなので、見守ってあげる気持ちで飼育しましょう。