夏の風物詩ともいえるセミの鳴き声ですが、セミはある一定の条件を満たしていないと鳴くことはありません。

セミの抜け殻を目にする機会は夏場多いと思いますが、羽化後のセミの活動はよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

セミは羽化して成虫になった後は長くても一ヶ月ほどしか生きられず、その短い間に子孫を残すため出産まで終えなければなりません。

セミ 温度 鳴く 羽化 活動

セミが羽化してから寿命を全うするまでの活動とは

セミは幼虫の間は土の中で3~17年という長い期間を過ごしますが、地上に出て羽化が終わり成虫になってからは1ヶ月ほどという短い期間で寿命を迎えます。

この短い期間の間にメスのセミはオスと出会い、子孫を残すために出産をしてその後寿命を迎えます。

あまり知られていないかもしれませんが、セミはメスが鳴くことはありません。

鳴くのはオスのみで鳴くことでメスを呼び寄せ共寝をし、子孫を残していきます。

羽化したばかりのオスのセミはすぐに鳴くことができず、数日間は小さい音で鳴きその後大きい音で鳴き、メスのセミを呼び寄せます。

つまり大きなセミの鳴き声は、自分の子孫を残そうとする命の叫びとも考えられます。

そのように考えれば暑い夏の日にセミの声を聞いてもイライラすることもないのではないでしょうか。

無事共寝を終えたメスは、セミの種類によって異なりますが樹皮や枯れ枝に卵を産み付けます。

卵は早くてその年の秋、あとは翌年の初夏に孵化し、その後は土の中にもぐり長い期間幼虫として過ごします。

また、セミは気温24~26℃くらいでよく鳴くといわれており、種類によって鳴くタイミングは異なります。

夏の真昼の時間帯はあまり鳴かず、比較的気温が涼しくなる朝や夕方を中心に鳴くのが主となっています。

また、近年では温暖化等により夜でも気温が下がらない熱帯夜が増えてきたことと、夜でも街灯の照明が明るい場所が増えたためセミが昼間と錯覚を起こし夜でもセミの鳴き声を聞くことが都市部を中心に増えてきています。

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まとめ

セミは羽化後、長くても一ヶ月ほどで寿命を迎える為、その間に子孫を残さなければいけません。

オスのセミが鳴くのはメスのセミを呼び寄せるための配偶行動です。

また、セミが鳴く条件は温度と明るさが必要になりますが近年の温暖化に伴い、都市部を中心に夜中でもセミの鳴き声を聞く機会が増えてきました。

今後温暖化が進むにつれ、夜でもセミの鳴き声が聞こえることは当たり前になるかもしれません。

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