アブラセミの一生は短い、なんて言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
実はアブラゼミは幼虫の期間も含めると5~6年は寿命がある昆虫と言われています。
なぜ寿命が短いと言われるようになったのか、平均寿命はどのくらいなのか、などを調べてみました。
アブラゼミの寿命は思っていたより長い?
アブラゼミなどセミの一生が短いと言われるようになったのには、幾つかの説があるようです。
ひとつは、長寿とも言える幼虫時代と比べると、繁殖活動を行う成虫の寿命が短いことから言われるようになったという説。
もうひとつの説は、昔の飼育設備ではあまり長く生きることが出来ず、そうしたことから寿命が短いと考えられていたようです。
現在の調査で使われている最新の設備では自然環境と同じ状況が作り出せるため、3~4週間程度は生存が確認できると言われています。
アブラゼミの幼虫は5~6年生きる?
アブラゼミの幼虫は、土の中で4~5年程度過ごすとされています。
餌は主に木の根っこから取れる樹液だと言われています。
土の中では天敵も居ないため、ゆっくりと成長していくことが出来るようです。
また、樹液から取れる栄養素が少ないため、成長がゆっくりとしか出来ないとも言われています。
アブラゼミの成虫の平均寿命はどのくらい?
自然界において、アブラゼミが成虫になってからの寿命は平均2週間程度だと言われています。
短い個体は1週間、長い個体は3か月も生きていることがあるようです。
夏に多く見られるアブラゼミですが、あまり気温が高すぎると弱ってしまうことがあるようなので、地域などで個体差があると言われています。
成虫になると天敵となる鳥類に狙われる為、野鳥が多く生息する場所では、成虫の寿命は極端に短くなると言われています。
まとめ
自然での成体のアブラゼミの平均寿命は2週間程度ということがわかりました。
夕方以降に鳴く、「夜鳴き」が多いセミですが、儚い命と思って暖かい気持ちで見守ってあげましょう。