夏になり森や林に遊びに行くとセミの抜け殻がたくさん木々にくっついていますね。
自由研究の材料にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
その時に、セミの抜け殻に白い糸がくっついているのを不思議に思ったことはありませんか?
今回はその【白い糸の正体】について調べました!
白い糸の正体とは?
結論から言いますと、セミの抜け殻から出ている白い糸の正体は、【気門】という呼吸をするための大切な管なのです。
セミはお腹で呼吸をしているため、気管を通して体全体に空気を送っているのです。
左右対称に通っていて、脱皮をしているときにも呼吸ができるようになっています。
また、脱皮している最中に落ちてしまわないようにする役割も持っています。
人間でいうとおなかの中にいる赤ちゃんに栄養を送る《へその緒》を同じ役割をしているんですね!
気門を詳しく調べよう
セミの抜け殻に興味がある人は、この白い糸の正体、【気門】にも興味があるのではないでしょうか?
白い糸はお腹のあたりから出ているのですが、そのままでは糸がポキポキと折れてしまいます。
まずは大切に家に持ち帰り、抜け殻をお湯でふやかしましょう。
火傷に注意してくださいね!
ふやけたら半分に割り、白い糸の根元をたどるとどこがスタート地点なのか目で見てわかると思います。
これも自由研究に役立つのでお子さんがいる方は一緒にやってみてあげてくださいね♪
セミは羽化するとき足を使って白い糸を切ります。
幼虫の体内にあった気門まで脱皮するので表に出てくるのです。
人間が服を裏返しに脱いだ時と同じ、といえば想像してもらいやすいかと思います。
セミの抜け殻は触覚まできれいに形が残るので、少しアーティスティックですよね♪
まとめ
・セミの抜け殻から出ている白い糸は【気門】というもの。
・気門は気管を通って全身に空気を送る役割をしている大事な場所。
・気門があることで脱皮しているときにも呼吸ができるようになっている。
・気門を調べたい場合、一度お湯でふやかしてから調べる。
・羽化するときに足を使って糸を切っている