夏になると現れて盛大に鳴き、存在を主張しているセミですが、その命は一週間と言われています。
ですが実はもっと長生きで、地中にいる間はさらに長く生きているのです。
今回はそんなセミの地中での暮らしについて調べました。
セミが地中にいる年数は?
ひとくちにセミといえど、実はいろんな種類がいることをご存知でしょうか。
まずは、種類ごとの土の中にいる年数を書いていきます!
ツクツクボウシが一番短くて1~2年、ミンミンゼミが2~4年、アブラゼミ、ヒグラシ、エゾゼミは3~5年、ニイニイゼミとクマゼミは4~5年と言われています。
海外に17年セミという種類のセミがいます。
このセミは名前の通り17年間土の中で生活するんですよ!
地中にいる理由は?
先ほどお話しした地中にいる年数はあくまでも平均で、もっと長くいることもあれば少し短くなることもあります。
これはセミの幼虫が餌にしている《導管液》に関係があり、導管液に近ければ近いほどたくさん吸うことができるため成長も早いのです。
ただ、その導管液自体にあまり栄養がないため、成長に時間がかかります。
アロエなど栄養価が高いものを与えると成長が早くなることもあるんですよ!
また、土の中は地中よりも天敵が少ないことから、安全な環境を選んでいると言われています。
成虫になると一週間しか生きられなく、短命だと言われているセミですが、実際は一ヶ月ほど生きられます。
飼育下においては樹液がなく、ほかの餌をあまり食べないため長く生きられないのです。
ですが、生まれてから何年も幼虫の姿で土の中にいることからも分かるように、本当は昆虫の中でもとっても長生きな部類に入りますね。
セミをみつけたらむやみやたらに連れて帰らず、自然の中に生かしてあげるのがセミにとっても幸せなことなのだと思います。
まとめ
・セミはたくさんの種類がいて、土の中にいる年数がそれぞれ異なる
・地中には天敵が少ないので、安全な環境で成虫になる準備をしている
・一週間で命を落とすと思われているがそれは飼育下での話で、実際は一ヶ月ほど生きることができる